【もう何もありゃしない】
たったの一文が、インターネット上で一秒にして世界中にばら撒かれる。
〚デジタルタトゥー〛
ネットを制す者は世界を制す、そう聞いたことがある。気がする。
ネットは人を簡単に殺す
デマも
革命も
ネットで始めることが出来る。
恐ろしい。
でも味方に付ければ最大の武器となる。
(ネット)
『カラフル🍑、もふ、殺人犯説』
ネット記事を見つけた。タイトルに惹かれて開いた。
開くと、Your Tube((あえて名前を変えております))に飛んだ
『現在殆ど動画に出演していない、カラフル🍑頭脳派もふくん』
『そしてこの間まで、活動休止していたうりさん』
『二人は事故にあったと噂が流れているようです』
『そこで、徹底解説していきたいと思います!』
よく聞く効果音が流れた。
______
『という、事だそうです…』
『事故を目撃した方によると…』
『もふくんがうりさんを車道に引っ張りだした_と仰っていました』
『二人は幼馴染なそうですが、なぜもふくんは殺人未遂を犯したのでしょうか…?』
『考察として、うりさんの人気が高く嫉妬に狂ってしまった』
『という意見が___』
一夜にして、その動画は「急上昇」した
Gaagleでは「カラフル🍑 もふ 殺人」
というのが「急上昇ワード」に
Twittalては「トレンド」入りした
「ごめん。」
不意に言葉が飛び出してもう生きれない事を悟った。
「ごめんね。皆。」
二度と来ることのない幸せさえ、今は寂しく思えなかった。
朝学校に着くと皆何かの話題でざわざわしていた。
?「何見てんの?…」
「おぅ、“ゆあん”。この動画見てみろよ!」
目に飛び込んだのは一つの動画。
タイトルに心が強く引っ掛かった。
ゆあん「…何?これ、…」
「お前この事知ってた?」
ゆあん「知ってたって…何が、」
「事故の…真相?的なの」
ゆあん「いや、あんまり…事故の事しか」
「俺達今まで殺人犯と喋ってたのかよ〜!」
「怖いね…あたしこういうの苦手」
「え…ってことは、捕まるの?」
「LINAブロックしとこ…」
廊下に飛び出してうずくまった。
口々に陰口やら何やら飛び交う教室から逃げ出したい気持ちでいっぱいだったから。
誰がこんな事したかなんて、検討は………。
「ゆあんくん?」
ゆあん「うり、おはよ…」
うり「どしたの?具合悪い?」
ゆあん「いや。違う」
うり「てか、今日賑やかだね!何かあった?」
無邪気な笑顔で雫が2,3滴溢れた
途端になんだか申し訳無い気持ちで溢れかえった。
うり「え?!、ごめッなんか嫌な事言った?」
よくその腫れた目のまま、人の事心配できるね。
ゆあん「ごめんッ!ほんと、…うりともふくんに謝りたいッッ!!」
うり「……」
静かになって…不思議に思って顔を上げた。
うり「…今ネットで騒がれてる事、?」
ゆあん「え…」
すると急に訝しむような顔を浮かべた
うり「あれ、ゆあんくんがやったの…?」
ゆあん「ちがッ、!」
うり「だよね。良かった」
ゆあん「知ってるの?…今騒がれてる事…」
うり「知らない訳無いって」
苦笑すると言葉を続けた
うり「ねぇ、どうしよう。もふくん戻ってきてくれるよね?、ね”ぇ…」
うり「俺悲しかったんだ。自分が守りたかっただけなのに。俺のしたことでもふくんが苦しんじゃってさ、余計な事したかな…」
段々と目が潤んできて反射的に己の目も水っぽくなった。
うり「今日も、お見舞い行くんだけど…もふくんとまともに話せる気がしないんだよ。」
ゆあん「行こうよ。」
なんでそんな事言ったんだろう。
うり「え、」
ゆあん「俺本当の事、うりに話す。嘘無しで。」
うり「ゆあんくん…?」
ゆあん「そしたら、もふくんに会いに行こう。うりも一緒に」
解決するんだ。きっと。
朝また目を覚ました。
迎えたくもない朝の柔らかい光に包まれた。
何かが弾けて割れる音がした。
強く瞑った目を開くと、窓が粉々になっていた。
___近くには拳程の石がごろんと横たわっていた。
看護師さん達が集まってきてしまった。
「大丈夫?怪我は無い?」
もふ「は、はい」
「そっか。良かったよ…驚いたよね。別室に移動しようか」
もふ「はい…」
立ち上がろうとするとようやく気が付いた。
足がまるで痙攣しいるみたい。
岩みたいにかちこちで動かなくなった。
「……。深呼吸して?」
言われた通りした。
深く息を吸うと割れた窓から入った空気が体いっぱいに巡った。
吐くと、とても気持ちよかった。
「よし!立てるね?いくよ」
すんなりと立てた。さっきのが嘘みたい。
もふ「ありがとうございます。」
優しいのも全部嘘。
「酷いねこの悪戯は」
「もふくんって…あの…今ネットで…」
「こら。それ以上は言わない。」
「すみません…でも、可哀想に」
「だよね。…あれ、何だいこの紙切れ…」
女は白いクシャクシャな紙を拾い上げた。
「っ…これ!」
「言わないでおくんだよ。アンタは嘘を信じる馬鹿じゃないでしょう?」
「はい。」
「さっさと片付けようね。早朝からこんな仕事…したくないけどさぁ」
「やめて欲しいですね」
若い女は溜息を1つついた。
「本当だよ。」
警察のサイレンが近くまでやってきている。
朝8時頃、笑顔がいくつか消え去った。
設定ガバガバやん…byてと
コメント
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投稿スピード速めますぅぅ!!