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ここは昆虫の国「インセクトランド」!たくさんの虫たちが暮らしていますよ!あれ?どうやら風に乗って、遠くの空から来たようですね。ハート形に似ている薄ピンク色の花びらがヒラヒラ落ちて来ると、マメコバチのテオが手でキャッチをして、匂いを嗅いでみました。
マメコバチのテオ「うーん、なんてLovelyな香り!」
ハナカマキリのシャルロット「この辺りでは見たことないお花ね」
「本当、確かにそうね」
ハナカマキリのシャルロットとモンシロチョウのエデンと妖精の私は一枚の謎の花びらを見つめました。
テオ「♪Please tell me お花さん 君はどこから来たの?僕の知らないワクドキが 世界のどこかで呼んでいる 見てみたいな行ってみたいな このお花があるところ♪」
テオがとても嬉しそうに歌っているのをシャルロットとエデンと私は目で追っかけながら笑いました。すると歌声が!
かっこいい歌声「♪じゃあ連れてってやるよ♪」
テオの歌声に合わせて歌っていた声をテオが振り向くと、ギンヤンマのアクセルだったのです。
テオ「Accel!このお花がどこから来たのか知ってるのかい?」
アクセル「いいや、でも俺と空から探せばきっと見つけられるって!」
テオはアクセルと手を繋ぎ合わせました。
テオ「Nice idea!行こう!僕と君で冒険の旅へ!」
アクセル「ようし、そうと決まれば、Let’s go!」
テオはアクセルに手を繋いだまま引かれて高速飛行で飛んで行ってしまいました。
エデン「大丈夫かしら・・・」
「だと思ったわ・・・」
エデンとシャルロットと私は心配しながら見送りました。
快晴な青い空と白い雲でアクセルは謎のお花を探しています。
アクセル「お花、お花お花!」
テオ「うわあー!」
その逆にテオは黒髪を風でなびかせながら悲鳴をあげて目が回っています。
アクセル「どこだどこだー?」
テオ「ちょ、ちょっと落ち着いて、Relax!」
アクセル「落ち着いてなんかいらんないよ!お花が逃げちゃうって」
実はアクセルは、お花の事じゃなく、花びらが全部風で飛ばされて花びらが逃げちゃうと言いたかったのです。
テオ「Non non、お花は逃げないよ!ねえ、あそこ!」
アクセル「お、見つけたのか?」
セムルン湖にたどり着くと、テオは、貝がらを二個拾い上げました。テオは拾った貝がらをカスタネットみたいに鳴らしてポーズを決めました。
テオ「僕のShow timeにピッタリ!」
アクセル「お花はどうしたんだよ!」
アクセルはテオに突っ込みました。
ツカーラ川では川が流れていてもう夕方です。
アクセル「テオは寄り道ばっかり。付き合ってらんないよ」
テオ「Accelは急ぎ過ぎさ。Adventureは RomanticでElegantじゃないと」
テオは緑の葉っぱを黒髪に付けておしゃれにしています。
アクセル「さっぱり分かんない」
テオ「Why?・・・」
テオがアクセルを見ながら言った途端、珍しい謎の植物に横顔をぶつかってしまいました。上を見上げるとかなり危険な植物です!
アクセル「テオ!うわっ!」
アクセルが助けようとしても足が白い液体にくっついて動けません。
テオ「ベタベタ、どうしよう」
アクセル「動けない・・・」
すると、テオは黒いネクタイをシャツから取り外しました。
テオ「えいっ!」
テオがネクタイの端を手に持って投げると木の間に巻き付けました。
テオ「OK!えい!」
テオはアクセルの手を取り、ネクタイを使って共にジャンプして逃げました。
アクセル「危なかった!」
アクセルはホッとしました。テオもホッとすると白い液体で固まり羽ばたかなくなった背中の羽を見てびっくり!
テオ「羽が!」
アクセル「これじゃあ飛べないぞ」
アクセルも自分の四枚の羽を見て驚いて言います。
テオ「うん・・・Accelのせいだぞ!」
テオは涙ぐんで泣きそうな顔で叫びました。
アクセル「何だって?テオだってよそ見してただろ⁉︎」
アクセルも言い返しました。
テオ「僕の・・・僕の羽・・・」
アクセル「おいテオ!」
驚いたアクセルは止めようとしましたがテオは背を向けて激しく泣き叫び、自分のネクタイを握りしめて走り逃げてしまいました!
アクセル「テオ・・・」
テオを止めなかったアクセルは彼に言いすぎたと責任を感じました。
満点の星が煌めく夜になると、テオが泣き疲れて一人とぼとぼと歩いています。メイン主人公のヒメボタルのアダムもナナホシテントウのミアもヘラクレスオオカブトのガブリエルもオオクワガタのラファエルもハキリアリのマキシームもいないし、シャルロットと私とエデンは冒険に見送ったばかり、そしてアクセルとは喧嘩したままだと気づいていたテオは友達と喧嘩してしまったのでとても寂しく感じたのです。
テオ「素敵な冒険にしたかったな・・・」
すると、目の前に香りの細い煙が彼のところへ飛んできて、テオは驚きました。
テオ「あ。このLovelyな香りは!」
そして匂いがした岩の山の上を見つめました。
テオは汗をかきながら山の上をてっぺんまで諦めずに登って行きました。
テオ「So hard・・・よいしょっと!」
山の上のてっぺんまで着き立ち上がると、崖のようになっています。空には雲に隠れている満月、その岩の山の後ろには綺麗な小川が流れています。
テオはホッとすると、彼の足元が崩れ落ちてテオは悲鳴をあげて崖から落ちそうになって大ピンチ!すると誰かが彼の手を掴みました。テオが驚いて見上げると、それは彼にひどい事言ってしまい反省したギンヤンマのアクセルでした。
アクセル「テオ、大丈夫か?」
テオ「Accel!」
テオはとても嬉しそうに微笑みました。アクセルも微笑み山の上の下を見ると、花が!見たことのない花ですが花びらの形と色が違いますね!
満月が雲から現れると花が光り始め、咲き始めました。満月に咲くヨルガオだったのです!
アクセル「わあー!」
テオ「Wow!」
二人は光輝くヨルガオを見てあまりの綺麗さに声を合わせました。
ツカーラ川に、テオとアクセルは大きな葉っぱのボートに摘み取った桃色のヨルガオ一輪を乗せて、二人も葉っぱのボートの上に乗って木の枝で漕ぎ出してシャルロットと私とエデンの元へ帰りました。
テオ「Accel、さっきはありがとう。助けてくれて」
アクセル「俺だってテオに助けてもらった。ありがとう」
テオとアクセルはにっこり笑い合いました。もうすっかり仲良しですね^_^
アクセル「絶対帰るぞ!」
テオ「うん!」
テオは頷くと、川がどんどん速くなっている事に気付きました。
テオ「え?Accelあれ⁉︎」
アクセル「滝だ‼︎」
滝に気づいた二人は、引き返そうとするが強い滝に負けて、二人は葉っぱの船に乗ったまま抱き合って滝壺に落ちて行きました。
次の朝、テオとアクセルがはっと目を覚ましました。
テオ「こ、ここはどこ?」
アクセル「また遠くに来ちゃったのか⁉︎」
テオ「Oh,No!」
二人は困り果てました。すると声が!
声「あ。テオ、アクセル!」
声「大丈夫二人とも?」
二人が見上げると、シャルロットと心配していた私、そしてエデンでした。
アクセル「シャルロット!」
テオ「Eden!」
アクセル「未来ちゃん!」
テオ「Princess未来!」
二人は私を見て同時に驚きました。
シャルロットと私とエデンは固まったベタベタの液体で飛べなくなった二人を運びました。
「私たち、みんなで心配して探したわ」
シャルロット「そうよ。大変だったのね」
テオ「うん、ピンチがいっぱいあったけど」
アクセル「二人で乗り越えたんだよな?」
アクセルはニヤっと笑いながらアクセルの手をテオの肩に乗せました。
テオ「うん!聞きたいかい?僕たちの大冒険」
エデン「まあ!」
「嬉しいわ!聞かせて!」
シャルロット「それでお花は見つかったの?」
アクセル「た、滝のところで!」
アクセルはショックを受けました。
テオ「Non Non。また行けばいいのさ、Accel!」
アクセル「そ、そうだな!ようし、すぐに行こう!」
アクセルはもうやる気満々ですね!
テオ「えぇ?」
みんなは明るく笑い、私は明るく見守り、テオとアクセルは飛べなくなった羽の事も話しました。テオとアクセルが見つけたヨルガオは滝の近くに無事に浮かんでいましたよ。テオとアクセル、今度は喧嘩はなしで仲良く行ってらっしゃい^_^
つづく
次回もお楽しみに♪
テオとアクセル:どんなピンチも、たすけあったらへっちゃらさ!