前回のあらすじ:天空の海でスカイ・キーパーに出会ったは良いものの、どうやら魔法手裏剣が全く効かないようだ。これは手強そうだ。
「魔法手裏剣が効かないな…どうすりゃいいの…」
「俺達、スカイ・キーパーは鋼の肉体を持っているのさ!!そんなん刺そうとしても時間の無駄なんだよ!!」
佐原は思った。
(いや…旅人さんに聞くのもアリじゃないか…?イヤ、こりゃ甘えに他無い。自分で考えよう…ううううううう…)
その時、念じたのが功を奏した!!
「ウワァァァ!?」
何と、いきなり手裏剣から紫色のオーラが…
「何だこれ??そうだ!魔法道具を使って旅人さんに聞けばいいんだ!!…..もしもし」
「何だ?」
「これなんかオーラ出てるんですけど…何ですかこれ」
「それは、夢力(むりょく)。この夢の世界で困っているかつ、武器を持っている時だけに限るが、念じればこういうオーラが発生する可能性がある。」
「へぇ…このオーラにはどんな効果があるんです?」
「こいつは魔法みたいなもん。相手を焼き尽くすみたいにダイナミックなことは出来ないが…」
「まあ、ありがとうございます。実践といきましょうか!!」
「宜しい、その意気込みだ!!進め、佐原よ!!」
そして魔法道具の通話をやめた。これからが本番だ。
「さあ、あなたの墓場はここですよ!!」
「強気なガキだな…いざサラバ!!」
ここで拳と手裏剣がぶつかり合い、鈍い音を立てる。
「やるじゃないですか、どうせここで倒される癖に!!」
「痛…だが、お前をこれ以上奥には行かせな」
「喰らえ!!」
…
静かに不意打ちを喰らわせた。
「油断しましたね?」
「黙…れそこで…幽霊にでも…なったらどう…だ…」
「幽霊は、逝ってもなれませんから。じゃ…さよなら」
「最後に…伝えたい事が…」
「あら?最後の情けとして聞きますが…」
「前を見ろ…….」
「え!!」
そこには、スカイ・キーパーの大群が居たのだ。
続く