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〈「あのクソ野郎どもを皆殺しにしろ」〉
俺と時計頭の声が揃い、白いお嬢さんとバスから出てきた人たちは敵へ向かって行った。
武器のぶつかり合う音が聞こえる。バスから出てきた人たちは指示通り追ってきた奴らを殺しにかかっている。
……だが、どちらが優勢かと聞かれるとあまりこちらが良いとは思えない。
一人一人味方だと思う人が殺されていく。
「さっきまで戦ってたのにこういうのもなんだけど、話せば分か…」
そう言ってるおっさんを武器が貫く。
古文風の喋りをする男と可愛い橙色の長髪のお嬢さんが切り伏せられる。
「私はまだ興すら…」
そう言った威勢のいいセクシーなお姉さんが潰される。
そうやってみんな殺されていく。
そして最後に残ったのは白いお嬢さんだ。
時計頭がお嬢さんに詰め寄っている。
〈どうなってるんだ?私たちの代わりに戦ってくれるって言っただろ!〉
お嬢さんは冷静に
「勝ってあげるとは言ってませんよ。」
と、答えた。
確かに勝ってやるなんて言ってなかったが、だからと言ってこんな結末は酷すぎる。集団自殺に巻き込まれただけじゃないか。もう諦めた方がはやいだろう。
だが、時計頭はまだ希望を捨てず、お嬢さんに奥の手があるかどうかを聞いている。
お嬢さんはやはり冷静に
「奥の手…と言うよりかは、ただ。」
「星を追いかけるのです。」
そう言い終わった時、お嬢さんの腹に武器が突き刺さった。
これで全滅だ。何もかも終わりなのだ。
それに、お嬢さんの言う通りにしてから記憶が全く思い出せなくなった。時計頭も同じようだ。
「もう…これで終わりだ。」
〈私たちは…これで死ぬのか?〉
そう口にした時、
「蛇に伝えろ、偽獅子。」
と、言いながら赤い目を持つおっさんがバスから出てきたのだ。
そして、追いかけてきたヤツらの腕や足を切り落としていった。1人だけ五体満足にしてある。その1人に他の奴らを運ばせるつもりのようだ。
それを見た時計頭はバスから出てきた人たちと仲間のはずなのに助けなかった赤い目のおっさんへ文句を言った。
おっさんはこう言った。
「何も遅くはありません、ダンテ、あくま、
私たちに必要なのはただ…」
「巻き戻す時間だけだから。」
……To be continued