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ここは昆虫の国「インセクトランド」!沢山の虫たちが暮らしていますよ!
という事で、前作の長編エピソードが終わりまして、ミニアニメ第一話が始まります!
私が昆虫の世界「インセクトランド」に遊びに来るようになって幾年が過ぎていきました。その日は天気が悪く、大雨になっています。その中でヘラクレスオオカブトのガブリエルが一人、雨の中で走ってやってきました。
ガブリエルが雨の中に、空を見上げると妖精の姿の私が降りてきました。
小さくなった傘を持ってきたようですね。
ヘラクレスオオカブトのガブリエル「未来ちゃん?」
「あらガブリエル!」
ガブリエル「人間界での習い事終わったのか?」
「ええ、フラダンスの習い事終わって、ここに戻ってきたのよ!あガブリエル、見てアダムが危なくなってるわ!」
ガブリエル「お?」
私が指差す方を見ると、草の葉っぱにしがみついているヒメボタルのアダムの姿が!
ヒメボタルのアダム「助けて!」
アダムは葉っぱの先にしがみついたまま泣きそうです!
ガブリエル「アダム!」
「(同時に)アダム!」
アダム「ガブリエル、君は、未来ちゃん?」
ガブリエル「そうだぞ!今行くぞ!」
ガブリエルと私がアダムのところまでやって来て、
ガブリエル「さあ、捕まれ!」
アダム「うん!ありがとう、ガブリエル!」
アダムは嬉しそうに頷き飛んでいき、私も飛んで行ったのでした。
雨が止んだある日、地面には水溜まりがあります。
ガブリエルが大きな石を沢山持って草の間に並べています。
ガブリエル「よし、これでもう危なくないぞ」
そこへハナカマキリのシャルロットがアダムとハキリアリのマキシーム、私と共にやってきました。
ハナカマキリのシャルロット「ガブリエル!聞いたよ。未来ちゃんがフラダンスの稽古終わって再びやって来て、アダムを助けてあげたんだってね」
ハキリアリのマキシーム「あんな雨の中で、ガブリエルは勇気がありますよね」
アダム「ほんと。体もうんと大きいし、力もうんと強いし!」
マキシーム「勉強させてください、つまりどうやってそんなに大きくなったのでありますか?」
マキシームがガブリエルに声をかけてきました。
ガブリエル「俺様だって最初から大きかったわけじゃないんだ」
「まあ、どういう事?」
私が驚いて声をかけた。
ガブリエル「俺様も、卵の時は、すっごく小さかったんだ」
マキシーム「ええ?」
ガブリエル「それから幼虫になって、何日も何日も眠ったんだ。一体外はどんな世界なんだろう?ワクワクしながら待っていたぞ!さあ、サナギになったらいよいよだ!」
アダム「こんなに大きなガブリエルにも小さい時があったなんて!」
「まあとても素敵!勉強になるわね!」
私はとても幸せな声をあげました。
マキシーム「確かに、勉強になりますね」
すると、ギンヤンマのアクセルが慌てて飛んできました。
ギンヤンマのアクセル「大変だ大変だぁぁ!みんな、来てくれよ!」
アクセルはみんなを誘導して私たちはついて行きました。
アゼーニャの丘の木の上に巣箱で出来た家を見つけました。
シャルロット「あ、テオのお家が!」
「本当ね!お家の入り口が塞がれているわ!」
アダムとマキシームもアクセルもおどろきました。ガブリエルはマメコバチのテオのお家の塞がれた張本人の木を観察しました。
そこには悲しんでいるテオが!
マメコバチのテオ「これじゃあもう二度と、Good Bye,My House And More・・・」
テオの泣き声にアダムと私とマキシームとシャルロットが困り果てました。
アダム「どうしよう・・・」
アクセル「こんなにデカいと流石に・・・」
「そうよね、こんなでかい木は私には向かないわよね・・・」
アクセルも困り果て、ガブリエルが前に進んできたのをシャルロットが見つめました。
シャルロット「え?」
ガブリエル「俺様に任せろ!」
テオ「Gabriel!」
ガブリエルは木に登ってテオのお家の入り口が塞がれたのが原因の大きな木にツノを突き出しました。
アクセル「頑張れ、ガブリエル!」
アクセルは高速で飛んでオロオロ!
テオ「Gabriel!」
シャルロット「気を付けてね!」
ガブリエルは持ち上げようとしましたが、後ろ足が滑ってしまい、力が失いかけてきたのです!
みんなは息を飲みました。
「ガブリエル‼︎」
私は大きな声で叫びました。
ガブリエル(足が滑って力が入らない。
みんなを助けたいんだ。ちっちゃい時、おっきな森に守ってもらった。だから、今度は俺様が、小さな友達ととても優しい妖精を・・・力の限り!)
ガブリエルは心の中で思いながら汗を垂らしながらも、力を持って木を退かせようとします!ガブリエルは決して諦めません!でも、やっぱり、彼の足がまた滑ってしまい、木は持ち上げられません。彼も限界に近づいてきたのでしょうか?
ガブリエル「ダメか・・・」
ガブリエルが息苦しくなっていると、何かの音がして振り向くと、アダムとシャルロットとアクセルとテオと私とそしてマキシームがガブリエルの足を抑えたのです!
アダム、シャルロット、テオ、アクセル、私、マキシーム「ヨイショ、ヨイショ!」
ガブリエル「お、お前たち?未来ちゃんも」
ガブリエルがびっくりしながらアダムとアクセルとテオとシャルロットとマキシームと私を見つめます。
アダム「どうかなガブリエル?」
マキシーム「これで足、踏ん張れますか?」
ガブリエルは頷きました。
ガブリエル「ああ、もう大丈夫だ!よし、みんな行くぞ!」
みんな「はい!それー!」
ガブリエルはみんなと力を合わせて、木を持ち上げます。
みんな「ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ!」
みんなの応援とお手伝いのもと、ガブリエルは力一杯木をどんどん持ち上げます!後ろ足はみんなが抑えているため、力が湧いてきて、ガブリエルは諦めずに持ち上げると・・・どうでしょうか?彼が声を上げると、大きな木が向こうに飛んでいったのです!みんなは抑えた足に手を離して、悲鳴を上げて座り込むと、大きな木の落ちる音が響き家の入り口は無事になったのです!
みんな「やったー!」
みんなは大喜びに飛び上がりました!
テオ「Hello My House!ありがとうGabriel!」
「ガブリエル、私みんなとガブリエルの足支えたのよ!」
ガブリエル「未来ちゃん!優しいな!」
ガブリエルは微笑みました。
「そうよ!習い事やアルバイト頑張ってるから!」
私とガブリエルは笑い合いました。
アダム「未来ちゃん、君が僕たちとガブリエルを手伝ってくれたなんて!」
「そうよ!こんなでかい木は私には持ち上げる事出来ないでしょ?でかいもの持ち上げるのはガブリエルだけしか出来ないもの!」
私は頷きました。
シャルロット「未来ちゃん、お疲れ様」
「ウフフ。シャルロットもみんなもお疲れ様でした!」
シャルロット「ありがとう。未来ちゃんが強くなれなくても人助けが合うと思ったわ」
「え、本当?」
アダム「もちろん。人助けもガブリエルみたいにヒーローだと思うよ」
「確かに本当ね!」
私の言葉にみんなはとても喜んでいました。
アクセル「未来ちゃん、俺たちの人助けしたんだってな!」
「もちろんよ!」
私はマキシームとアクセル、テオにも私の活躍を話しました。
アクセル「未来ちゃん本当にありがとう!」
マキシーム「未来さん、ガブリエルを応援したり、自分たちと力を合わせて滑らせないように抑えてくれるなんて感動であります!」
「ありがとう。私は私自身の健康を守ってるの!」
テオ「Blabo!Princess未来、自分の健康を守って、みんなを落とさないように相手を抑えてくれたなんて僕らはとても嬉しいよ」
「私もみんなと感謝伝え合うのはとても嬉しいもの!」
私はとても大きな声で明るく言いました。私とアダムとアクセルとマキシームとテオはテオのお家が自由になってとても喜び合いました。
シャルロット「ガブリエル、いつも私たちを助けてくれてありがとう」
ガブリエル「こちらこそ。みんな、手伝ってくれてありがとう!」
アダム「ガブリエルは僕たちのヒーローだね!」
アクセル「そうだそうだ!ガブリエルはインセクトランドのスーパーヒーローだ‼︎」
マキシーム「いやはや勉強になります!」
ガブリエル「これからも困った事があったら、俺様を呼んでくれ!」
ガブリエルの言葉に私たちは笑いに包まれたのでした。
つづく
次回もお楽しみに^_^
ガブリエル:こまっている人をたすけたら、きみもヒーローだ!