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ここは昆虫の国、『インセクトランド』!沢山の虫たちが暮らしていますよ。あれ?真っ赤なお花の上でひなたぼっこしているのは、いつも元気いっぱいな、ナナホシテントウのミアです!ミアは背伸びをしていますね。
ナナホシテントウのミア「今日も気持ちいい!お日様いつもポカポカありがとう」
そこへアダムと人間界から戻ってきたばかりな妖精の私がやってきました。
ヒメボタルのアダム「お・・・おはよう」
「おはようミア!」
ミア「アダム、未来お姉さんおはよう!お散歩?」
「ええ。ミアはいつもお花の上で何してるのよ?」
ミア「ひなたぼっこだよ。アダムと未来お姉さんもやってみなよ。ポカポカでルンルンだよ」
アダム「う・・・うん!」
「そうね、やるわ!」
アダムと私が羽を羽ばたかせて真っ赤なお花の上に飛んでいき、お花の上で座り込みました。
アダム「えーと・・・」
アダムと私がひなたぼっこの仕方が分からずにミアを見つめると、ミアがお花の上で寝転ぶと、アダムと私も彼女を真似して、空を見上げて寝転んでみました。風がそよそよ吹いていて、空の上ではお日様がポカポカ暖かいです。
アダム「わあ、ポカポカで気持ち良い」
「本当よ。ひなたぼっこしたら、とても落ち着くし、気持ち良いものね」
私も背伸びをしたり深呼吸をしました。
ミア「未来お姉さん、みんなから聞いたよ。ガブリエルを助けて、未来お姉さんの健康を一番に考えて大活躍したんだってね」
「そうなの。テオのお家の入り口、巨大な木に塞がれててね!持ち上げる事が出来るのはガブリエルだけだから、私は友達の体を抑えてガブリエルのお手伝いしたのよ!」
ミア「そうだったんだ。未来お姉さん、かっこいいね」
「ミアありがとう」
アダム「ミアもルンルンだね?」
ミア「なんでかなぁ」
「どうしたミア?」
ミア「お空って不思議だよね。青かったり赤くなったり、暗くなったり。ミアは毎日見てるけどいつも違うんだよ。お日様みたいにあったかいのかな?それとも雨みたいに冷たいのかな?わあどうなんだろう、気になるな〜」
アダム「うん」
「そうね、私も気にな・・・」
私が言いかけるとミアが私の言うこと聞かずにムードメーカー的に明るく言いました。
ミア「ようし、ミアお空にタッチする!」
アダム「あ、待ってよ!」
「ちょっとミア!」
私は慌ててアダムと共にミアを追いかけました。
ミアに追いかけられながら私とアダムがやってきたのは、一番高い木まで来ました。ミアが言いました。
ミア「これは、てっぺんの木って言って、インセクトランドで一番高い木なんだ!」
アダム「へえ〜」
「すごく高いわね・・・」
ミア「この木より上に行ったら、きっとお空にタッチ出来るよね?」
私とアダムは驚きました。
ミア「♪ルンルルンルルーン♪お空ってどんなかな?そーれ!」
アダム「うわあ!」
アダムはミアを見上げて感心しました。
「ミア、すごく上手ね!」
ミアの飛んでいる空の上を見て私も感激しました。
ミアは私とアダムに手を振りました。が、ミアはアダムたちの方を向きすぎて、上向くのを忘れてしまい葉っぱに当たって落ちていきました!
ミアは悲鳴を上げて落ちていくのを見たアダムと私は大慌てで、体で受け止めようとします。
奥ではハナカマキリのシャルロットとモンシロチョウのエデンが仲良く話し合っており、オオクワガタのラファエル、ギンヤンマのアクセルも話し合っていました。突然の物音にみんなは驚きました。
ギンヤンマのアクセル「お?なんだなんだー?」
アクセルは驚きの声をあげて、物音の方に猛スピードで駆けつけ、シャルロットたちも着いていきました。
てっぺんの木という名のとても高い木の下で私が体でミアを受け止めていました。アダムはホッとしました。
ハナカマキリのシャルロット「ミアと未来ちゃん、大丈夫?」
やって来たシャルロットが声をかけ、エデンとラファエルとアクセルも驚きながらやって来ました。
ミア「あ、ごめん、未来お姉さん」
ミアがうつ伏せの私に謝りました。
「良いのよ、気にしないで。私の身体無傷ですからね」
私は自分の足で立ち上がって言いました。
ミアはシャルロットたちに一言打ち明けました。
みんな「え〜っ⁉︎」
モンシロチョウのエデン「まあ、お空にタッチですって?」
オオクワガタのラファエル「ミアに出来んのか?すごく高いんだぞ」
ミア「ミアおっきいから大丈夫!」
ミアは自信満々に言ってポーズを決めました。
みんな「ほー?」
「あらまあ・・・」
私はびっくり仰天して言いました。
ラファエル「もう無理だって」
ミア「無理じゃないの!やれば出来るもん!」
ミアがラファエルに言い放ち、もう一度空を飛びました。
みんな「お?」
「あ・・・」
みんなはミアを見上げました。
ミアは、葉っぱ一つずつ飛んだりしていると、てっぺんの木の一部まで来ました。ミアは汗を流しましたが諦めずに木より高く飛びました。
エデン「頑張って!」
ラファエル「やるじゃんミア!」
ラファエルはミアの努力に感心しました。
シャルロット「頑張れ!」
「ミアなら出来るわ!自身持つのよ!フレフレ、ミア‼︎」
私はミアにたくさん応援しました。
アダム「うわ、もうあんなに高い!」
空の上で、ミアは風に負けずに空を飛び続けています。
ミア「絶対、お空に・・・お空にタッチするんだもん!」
ミアは自分で言い聞かせながら、右手を空に挙げてタッチしようとした途端、強い風が吹いて来て、ミアは吹き飛ばされてしまいます!私は驚いて叫びます!
「ミア!」
アダムやシャルロットやエデンやラファエルも驚き、アクセルも驚いてミアのところへ向かって飛びます!
ミアは悲鳴を上げて、落ちていくと、てっぺんの木の葉っぱまで到着しました。
ミア「イタタタ。え?うわあー(^O^)」
ミアが葉っぱの中で隣を見てみると、なんと、綺麗な緑が沢山広がって、小川が流れているではありませんか!ミアはとても嬉しそうに感動してますね。
そしてミアは助けに来てくれたアクセルの背中に乗って、地面に降り立ちました。
ミア「ミアね、雲を上から見たんだよ!すごく綺麗でルンルンだった!」
ラファエル「すっげえ(^O^)」
エデン「まあ、私も見てみたいわ。未来さんは?」
「勿論、私もミアと共に見てみたいわ(^○^)」
シャルロット「良かったね、ミアが頑張ったから見られたんだね」
アクセル「うんうん」
ミア「でもお空にタッチ出来なかった・・・」
ミアはガッカリしました。
エデン「ねえミアさんはなんでそんなにお空にタッチしたいの?」
「そうよ。ミアが、なぜお空にタッチしたいか私たちに隠さずにはっきり言いなさい」
ミア「それは・・・」
みんな「うん?」
ミア「ミアの大好きなお空がどんなのか、みんなに教えてあげたかったの!」
みんな「わあ!」
「まあすごいわ!」
私はミアを讃えました。
みんなもとても嬉しそうですね。
ミア「だって知らない事が分かったら楽しいでしょ」
アクセル「( ◠‿◠ )ミアらしいな」
アクセルは笑いながら言います。
シャルロット「ありがとう、その気持ちが嬉しいよ」
ミアは照れ笑い浮かべました。
アダム「あ・・・あのさ、また一緒に・・・ひなたぼっこ・・・」
ミア「よ〜し!明日もお空にタッチ頑張る!」
アダム「えーと・・・」
ミアが飽きずに走って行きました。
ラファエル「え〜!」
エデン「もうミアさんったら」
アクセル「うんうん」
「もう、ミア気にし過ぎなんだから(^∇^)」
私もエデンと笑い合いました。
太陽を見たミアは明るく言いました。
ミア「ミアは絶対出来るんだもん!」
毎日ミアがお空にタッチできるかとても楽しみですね。
つづく
次回もお楽しみに♪^_^
ミア:しらないことがわかったらたのしいよ!