ここは昆虫の国『インセクトランド』!沢山の虫たちが暮らしていますよ!あれ?飛び回っているのは・・・そう、歌やダンスが上手である、マメコバチのテオなんです!
マメコバチのテオ「Good Morning!Bonjour!おはよう!Wonderful Morning!」
草原の下にはヒメボタルのアダムと私が一緒に歩いています。
「わあ、インセクトランドにはまだまだ知らない事沢山知らないといけないのね・・・」
ヒメボタルのアダム「本当だね、未来ちゃん。あれ?未来ちゃん、あそこ」
アダムが指差す方を見ると、テオが発声練習をしています。
「まあ・・・」
テオ「It’s Show Time!」
テオは指を鳴らして言いました。
二人は驚いて見ています。
テオ「♪My Name is Theo♪」
アダム「また変な事言ってる。僕テオって少し苦手なんだよな」
「そうなのアダム?私は気にしてないし大好きですけど?ウフフフ」
私はクスクス笑いました。
アダム「もう未来ちゃんったらお人好しすぎるんだから」
テオが子供みたいな二人のやり取りを耳にしました。
テオ「おや?やあ、Princess未来、アダムBoy!Good Morning!」
「あらテオ!Good Morning」
でもアダムは英語をあまり分かっていません。
アダム「あ・・・あの・・・えっと?」
テオ「おはようって意味さ」
テオは明るく笑いながら説明します。
アダム「グ・・・good morning。じゃ僕らはこれで」
「ちょっとアダム!」
テオ「知りたいそうだね」
アダム「え?」
テオ「僕の事さ。し、り、た、いって顔に書いてあるよ」
すっかりバレていたテオに、アダムはピカリとお腹を光りながらモジモジ。するとテオがアダムの手を握りしめたのです!
テオ「教えてあげる!」
戸惑うアダムに、ため息をついた私は反対側の手を握り、三人は飛んで行きました。
綺麗なお花が沢山並ぶユアンヌ草原を私とアダムとテオが見つめています。アダムが感激の声を上げましたよ。
テオ「さあ、みんなお待ちかねだよ」
アダム「これ、全部お世話してるの?」
テオ「そうさ」
テオはとても楽しそうに鼻歌歌いながら脚につく花粉を運んでいます。
テオ「ワクドキするだろう?」
「テオ、これは何してるのかしら?」
私がワクワク感を湧きながら声をかけました。
テオ「お手伝いさ。お花とお花がくっついて、みんなWonderful Happyさ!」
「わあ、凄いわね」
アダム「本当に凄い」
テオは花の匂いを嗅ぎました。
テオ「うーん、相変わらず良い香りだね。さあ、Let’s Try!」
アダム「あ、うん!」
アダムもテオの後を着いて行って手伝ってみました。
テオ「やあ、今日も美しいね」
テオは花たちに声をかけながら働いていますね。
花の中でアダムは休憩します。
アダム「なかなか大変だね」
テオ「さあ次に行こう、Let’s Go!」
アダム「え?」
「ほら」
私はアダムを促しました。
私とアダムはテオの配達の格好をしています。
アダム「これは?」
テオ「インセクトランドに届く手紙や荷物は、僕がデリバリーしているのさ。あ、ハーイCharlotte!」
テオが手を振っています。
アダム「え?どこどこ?」
私も捜します。
テオ「ほらほら、あそこ!」
見てみると、シャルロットの体が見えました。
テオがハナカマキリのシャルロットに手紙を渡しました。
ハナカマキリのシャルロット「いつもありがとう。お手紙って嬉しい」
シャルロットはお礼を言って、笑いながら手を振りました。
私たち三人は白い雲が沢山ある晴れた空まで高く上がりました。アダムがテオに誰かいないことに気付きました。
アダム「アクセルいないな」
「あら本当ね、忙しいのかしら?」
テオ「うーん。いつも飛び回ってるからなあ」
アダムが微笑み、私はクスクス笑いました。
地面まで降りてきて、アダムとテオはとても大きな壺を持っています。力持ちの私も試してみたら全然大丈夫そうでした。
アダム「お・・・重い・・・」
倒れそうなアダムに私とテオは笑います。
テオ「なかなかHeavyな荷物ちゃんだね。Hi Gabriel!」
ヘラクレスオオカブトのガブリエル「ああ」
ヘラクレスオオカブトのガブリエルは重たい壺を持ち上げました。ガブリエルだけは大丈夫そうでしたね。
ガブリエル「俺様がずっと待っていた特製の樹液だ!ありがとうなテオ、未来ちゃん、それにアダム!」
ガブリエルはとても喜んでいるのでお礼を言われたアダムは微笑みました。
私が明るい笑顔でモンシロチョウのエデンにピンク色傘を渡して応えました。
「こんにちは、Cuteな贈り物はエデンのよ!はいどうぞ!」
モンシロチョウのエデン「まあ、ありがとう未来さん」
私は明るく笑います。
アダム「未来ちゃん配達上手だね!」
すると、人影が!アダムが見上げると、私とアダムが気になってずっと探していたあわてんぼうなギンヤンマのアクセルでした!
「おーいアクセルったら!お荷物届いてるわよー!」
私は運動のために走って追いかけます。
テオ「Accel!」
アダム「待ってよ!」
走り疲れたアダムは汗をかいて、体力の限界になりました。テオと私は全然平気な顔で嬉しそうに微笑みました。
ギンヤンマのアクセル「やったやった!ありがとう!」
アダムはかなり走りに負けて倒れました。私は疲れたアダムを見て笑います。
テオ「これでまた少し、インセクトランドの僕の事が、分かったんじゃない?」
アダムは彼を見つめます。
アダム「うん。でもなんでテオはあんなに大変なのに、お花のお世話をしたり、荷物を配ったりしてるの?それに、一人で大声を出したり」
「確かにそうねアダム!私もテオの事何でも知りたくなったわ!」
テオ「Princess未来、分かったよ。アダムBoyは知りたいの?」
アダム「え?」
テオ「僕の事さ。知りたいのかいアダムBoy?」
アダム「まあ・・・うん」
アダムは苦笑い浮かべて頷きました。
テオは指を鳴らします。
テオ「It’s Show Time!♪ My Name is Theo
僕はcoolなテオBoy インセクトランドのプリンスさ!ん?自分で言うなって?
それはトレビアンってことで
ゆるして チョンマゲ チョビヒゲ チョモランマ♪」
テオは歌う途中で私とデュエットダンスを踊ります。
テオ「♪お花とお花をくっつけて
人と人とをくっつける
なぜって?それはね
幸せを分かち合いたいから
みんなのワクワクドキドキ ワクドキな笑顔になりますように
My Name is Theo 僕はLoveでPeaceなTheo Boy♪」
テオの綺麗な歌声に伝わって私とアダムだけじゃなく、シャルロットやナナホシテントウのミア、ハキリアリのマキシーム、オオクワガタのラファエル、アクセル、ガブリエル、エデンが集まってきて微笑んでテオを見つめました。私は嬉しそうにみんなを見て花組トップスターだった明日海りおさん主演のショー、宝塚大劇場花組公演『BEAUTIFUL GARDEN −百花繚乱−』を観ているようなとても楽しい1日を過ごしました。
つづく
次回もお楽しみに♪
テオ:ハッピーをみんなでわければ、もっとハッピーになれるよ!
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