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今日ははるさんに頼まれ、るいさんとなるさん、そして私で夜ご飯の材料を買いに行く。
ニュースにもなっている私が、人がいる所なんかに居たら騒ぎになるだろう。なのでサングラスにマスクを付け、顔を髪で上手く隠した。
「じゃー行こったか!」
元気なるいさんに、なんだか気まづそうななるさんに私。
昨日の事もあって、なるさんとの距離はあやふや。彼は私の事どう思ってるのだろうか…
今日、その真実が分かる。
買い物を終えた私たちは公園で一休みをした。
「コンビニでなんか買ってくるから二人はここで待ってて!」
そう言ってるいさんは私たち二人を残しコンビニに。るいさんは私に向かってウィンクを、この状況を何となく察してるのだろう。
私は勇気をだして言った。
「なるさん…!」
その声で、彼は私の方を向いた。すると後ろからもなるさんを呼ぶ声がした。
「え、だ、誰…?」
明らかに不良してそうな五人が私たちの座っているベンチを囲んだ。
「おいおいなるー女か?w」
「なんでマスクしてんの?」
「取っちゃおうぜw」
そう言って私に手を伸ばす。声を出す前に、なるさんは一人の不良を蹴り飛ばした。
「…え」
サングラス越しでも分かる、明らかに一人吹っ飛んだ。そして動かない。
「つ、つよ…」
「おいおいwなる酷いなーなんも喋んねーしw」
「高校からの仲だろ?w」
(高校?なるさんも不良だったってこと…?)
「ってことで女、俺らと一緒に…」
そしてまたなるさんは殴った。みぞおちを殴られたのか、男は動かない。
(ま、守ってくれてるの?)
「この女に指一本触れてみろ、お前ら全員ぶっ殺してやる。」
なるさんは私を守ってくれている。それをこの言葉で確信した。そして不良達は汗を流し、どこかへ行ってしまった。
「か、かっこいい…」
「え…?」
「ああ、ごめんなさい…!!」
思わず声に出てしまっていた。本当にヒーローのようだった、かっこよかった。
そういえばさっきの人達、高校からの仲って言ってたっけ。
「さっきの人達は友達じゃないんですか? 」
「…うん、」
「友達、だった。」
そしてなるさんは話してくれた。
過去の話を…