9月1日に星になる僕 第3話
始まります!
8月30日 午前4時52分
翔「ついに明日か、」
翔「思ってたより早かったな」
翔「でも、自分で決めたことやるんだったらしっかりやんなきゃ」
翔「この前優也さんに教えて貰った所はすぐ着くかな」
今日は何故か自分でも独り言が多いと感じた。まぁ死ぬって考えたら頭もびっくりするか
そう明日は僕が星になれる日!
僕がいなくなってこの世界が綺麗になるんだったら迷いはしない。
けど、何でだろう心がモヤモヤする。やり残したことなんかあったかな?
片手にコップを持ち飲み物を注ぐ。
翔「….優也さん、今何してるんだろ。」
翔「…………ッあぁっ!」
ボタッべちゃっポタ
足に冷たい感触を感じ手元を見ると飲み物がコップから溢れ出していた。
我ながら情けない声だ
翔「もう、……よいしょっタオル何処だっけ」
自分への怒りの思いを抑えてタオルを探しに行く。
全く何故こんな日に限って運が悪いのだろうか
翔「これだから駄目なんだよ。」
ピロンッ
午前5時17分
携帯の着信音が鳴る。誰から来たか確認するため急いで床を拭く。
翔「誰からだろ、優也さん!」
こんなに早い時間からの連絡が珍しく、少々大きな声を出してしまった。
そんな大きな声を出させた優也さんのメッセージにはこんなことが書かれていた。
優也
今日良かったら一緒に図書館に行きませんか?気になる本を見つけたので翔くんにも見て欲しくて。
とても嬉しかったが自分にはやらなければ行けないことがある為、罪悪感と共に文章を考え返事を返す。
翔
お誘いありがとうございます。 行きたいのはやまやまなんだけど今日用事があって行けません。
ごめんなさい
翔「送信、」
翔「….行きたかったな」
自分で決めたことですら守れないなんて、 本当にダメな人間だな 僕は。
翔「次なんてもう」
10時12分
翔「うわ、眩しっ」
ひゅーっと風が吹く屋上で小さく呟く。
夏の日差しが目に差し込んできた。
優也さんが教えてくれた綺麗な街中が見える場所。外の景色に目をやりながらも近くに あったベンチに腰を下ろす。
翔「やっぱり、夏の日差しは強いな」
翔「てゆーかやる事ないじゃん。」
独り言をぶつぶつと言いながら最終的に思い付いたやる事は
翔「寝よう。」
翔「てことでおやすみなさーい!」
コンビニに行ったり図書館に行ったりとする事はいくつかあったがやはり万全な状態でこの日を終わらせたいので睡眠をしっかり取る
事にした。
全く自分というのはだらしない物だ。
午後8時21分
翔「もう暗くなってきたな」
翔「やり残した事はないかな、あ」
翔「優也さんにひとつ連絡しようかな、…」
ポタッ
翔「あれ…..?、」
自分のスマートフォンに一粒の水滴が落ちるあれどうして水が?雨が降ってる?まさかねこんな真夏に、 じゃあこれは何これは……
やり残した事なんて、まだ…まだ生きたいなんて思って、ない。思ってないよ。
だって自分が決めたことだから、だから…!
翔「泣いてなんか、いないよ…」
ポタッポタッ
翔「あれ、あれ?何で?どうして止まらないの?悲しくなんて無いのにほら僕こんなに、笑ってる。」
優也「翔くん、おいで」
翔「バッ!ぁれ?ゆ..め、?」
翔「何だ夢なんだ。」
翔「あ、スマホ落ちてる」
スッ(拾
翔「?連絡だ、優也さんから?」
翔「僕なんか送ったっけ、」
翔「短い間、遊んでくれて、ありがとう、ござました。……」
なにこれ、今にも僕は死にますみたいな匂わせじゃんw
最悪、消そ。申し訳ないな本当に
翔「優也さんから、」
優也
どうしてですか?何かありましたか?
今すぐ行きます何処にいるんですか?
翔「心配してくれてる…」
気絶する前の自分め、なんてことを、
てか今何時、11時46分
もうこんな時間時の流れって早いんだ。
翔「ガタッ(立 僕が誰かの役に立てるのなら、僕は星にでもなんにでもなってやる。」
11時53分
屋上の柵の前
翔「うわ、たっかいなー」
翔「ここから落ちたらひとたまりもないなぁ、」
結局優也さんにお礼も出来なかった。
それに自分のせいでいい気分で終わらせられなくなってしまった。
翔「まぁそれもいい運命。」
ギュッ…(掴
「待って!!!!」
翔「ビクッ」
翔「え、?優也さん?」
優也「待って!翔くん…」
翔「何で、何で優也さんがここに?」
翔「何も教えてないのに、」
優也「どうして、…..」
翔「え、?」
優也「どうして俺に何も言わずに居なくなろうとしてるの…?」
翔「ッ!….でも優也さんには迷惑かけれないし、これは僕自身が決めたことだからっ
他人の君には関係ないよ!」
優也「他人なんかじゃない!」
翔「もぅ、もう辞めてよ。何も言わないで!引き止めないで!僕に構わないで….ポロッ」
翔「小さい頃から、何も)ポロ何も上手くいかなくて、ずっと我慢しても意味無くて。」
翔「友達だと思ってた子にも裏切られて….僕はもう何を信じればいい…?僕の生きる意味は?価値は?ないでしょう..?だったら僕一人が居なくなったって誰が悲しむの、誰も困らない。」
翔「ねぇ、そうでしょ?優也さん….」
優也「俺は、翔くんがここから居なくなったら悲しいです。」
翔「それもただの口止めだよ。」
優也「口止めだとしても。悲しいのは変わりません。さっき翔くん”誰も”って言ってたけどそれは俺も入るの?」
翔「それはっ、分かりません…でも、! 優也さんと過ごした短い時間とても楽しかった、忘れられないほどに。”また”って思えるような、僕にとって幸せ時間だったよ。 」
優也「だったら、!」
翔「でももう決めたんだよ。死ぬって、みんなに裏切られても自分だけは信じるって。 その方が楽だ…. 」
優也「そんなの本当に信じるって言うの?」
翔「え、?」
優也「ねぇ胸に手を当てて聞いてみてよ、 本当の自分の答えを。君は」
翔「!、」
翔「わかんない、わかんないよ…決められない、」
翔「けど心のどこかでまだ生きたいって…!もっと貴方と、優也さんと..生きていたい!」
ギュッ(抱締
優也「言ってくれてありがとう。」
翔「ッ、ぅん…うん!ポロッ」
優也「約束、していい?」
翔「グスッ、何?」
優也「翔くんがまた死にたいって思ったら 次は俺と一緒に9月1日またここで..約束。」
翔「、!うん!約束!ニコッ」
翔「後、優也さん」
優也「ん?」
パッ(離
翔「ふぅ….っ僕とっ!付き合ってください!!!」
優也「!!」
翔「あの時初めて会った時から一目惚れしてしまいました。叶うとは思っていないけど、ここで言わせてください!」
優也「、ニコッ ギュッ(手握 よろしくお願いします。」
翔「え、?えぇぇぇぇえええ!!」
翔「え、え、告白OK?!」
優也「ふふっ、落ち着いて翔くん」
翔「でもぉ!」
優也「ギュ(恋人繋 俺から言おうと思ってたのにw」
翔「はぇ、」
優也「んふふっ、これからよろしくね」
翔「ぁう、えとよろしくお願いしまふ!!」
「wっ噛んでる」
「もぉぉお!」
終わりぃぃい!
ハピエンだぁぁああ!
これでまたデータ消えてたら泣き叫びますからね。
次は看護師系の物語です。(長くなる)
お楽しみに!
コメント
1件
とても良かった…!!😭 素晴らしい作品をありがとうございます🫶