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主要登場人物一覧
望月輝人(25)…3代目主人公 西部教育第2中隊所属 隊員候補生
片倉陵(20)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
進藤翔馬(23)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
大倉悠馬(24)…西部教育隊第1期第2教育隊所属隊員候補生
水崎一躍(36)…ULTIMATE西部教育隊所属教官 第1期第2教育隊担当教官
室口翔平(58)…ULTIMATE総監本部所属 3代目総監
岸田正龍(37)…ULTIMATE総監本部所属 地方方面隊統括官
長内貴也(65)…西部教育隊隊長
和嶋幸道(40)…西部教育隊副隊長
あの騒ぎから1ヶ月がたった。
208号室のメンバー、
望月、
片倉、
進藤、
大倉は入隊式が終わった次の日から特別指導対象者として、教官付きでの生活が始まった。
午前6時
「おはようございます。本日は晴天なり。学生は起床しグラウンドに整列せよ」
教育隊舎内に響き渡る放送と共に第1期教育隊所属の新入隊員達は、顔を洗い体操服に着替えグラウンドに整列した。
ここで行うのは点呼で、クラス分けで行われる。第1期西部教育隊は第8教育隊
(普通の学校で言う8組)まである。
1部隊(1クラス)40人編成である。
男250人女子70人と男子多めである。
点呼が終わると今度はそのまま整列した状態で駆け足訓練を行う。グラウンド10周だ。掛け声を合わせ足の幅を合わせ走っていく。
この時、少しでも乱れがあれば監視役の教官から容赦なく名指しでの公開説教が行われる。
そしてその様子を正隊員達は第1隊舎から眺めていた。
午前7時館内の掃除を行い7時半に朝食をとる。
「あ〜くそだりぃなー。」
お盆を乱暴に机の上に起きながら大倉が叫んだ。
「おめぇーのせいだからな。机なんて投げるものじゃねーだろ。頭おかしいのかよ」そう言いながら片倉は椅子に座った。
「どっちもどっちだって。何もしてない俺までとばっちり食らったんだからな。」進藤は水を飲むと朝食の食パンにかじりついた。
「にしても明日からだよな?授業始まんの。可愛いやついるかなー。クラスに」望月はニヤつきながら言った。
「なんかキモいな」片倉が言うと望月は片倉を睨みつけた。
「今なんか言ったか?」
「だからキモイなーって」
「もっかい言ってみろよ」椅子からお互い立ち上がると望月と片倉はお互いの胸ぐらを掴み始めた。
「おい、やめろって。教官こっち見てんじゃん。これ以上何かやらかしてみろよ。次こそ除隊だぞ?」
進藤が止めに入った。
「しょうもねー喧嘩すんなよ」そう言うと大倉は牛乳を口に入れた。
朝食が終わるとその後は男子は国家危機対策部隊員の装備をつけての訓練、女子は看護の勉強を始めた。
通常、国家危機対策部隊では女子は教育隊を卒業すれば看護部隊員として第1線に出ることになる。
男は武装部隊として一線に出ることになる。
特別科目というものがあり男子は武術、女子は看護を行う。
「明日からいよいよ授業が始まる。午前は座学、午後は体力錬成だ。気合いを入れて励むように。」
朝礼で水崎が言った。
朝礼が終わると
出動服に着替え防弾チョッキ、防弾盾、安全靴、ヘルメットをつけて再びグラウンドに集合した。
「よし、じゃあまずは軽く20周だ。行ってこい」
「軽くって……」
そう呟きながら望月は走り出した。
「そんなゆっくり走っててどうする?自分の命守るのは自分だぞ?戦場で死ぬ気か?もっと本気でやらんか」
水崎は拡声器で叫びながら新入隊員らの背中を押し続けた。