💙💛
「あ…お昼だ、、」
僕は滉斗くんに呼ばれた屋上へと向かう。
ご飯を食べて終わりなのは自分でもわかってるけど、やっぱり少し期待はしてしまう。
『先輩の好きな人が羨ましいです』なんて、気がないヤツに言わないで欲しいなぁ…
「…滉斗くーん?いる?」
声がしない。もしかしてすっぽかされた…?
滉斗くんに限ってそんなことはないはず、、
「隠れてないで出てきて〜、、」
シーン
好きな子から予定をすっぽかされるのは、さすがの僕でもショックだ。楽しみにしてたのにな…
「…帰ろ、、」
こんなに期待してた自分がバカみたいだ。
さっさと戻って綾華とお弁当でも食べよう、、
「わあっ!!」
「ひぇっ!?」
「んふ!!!先輩びっくりした?」
「びっくりって…したけど…」
「先輩のこと驚かしたくってさ笑」
「…んもぉ…僕、、予定すっぽかされたと思ってぇッ…泣」
先輩なのにグズグズしてて情けない。そんなことは分かってる…分かってるけど、、
「え!?ご、ごめんなさいっ…俺、、」
「わっ、」
滉斗くんがぎゅっと抱き締めてくれる。それだけで僕は十分。
「…んふ…暖かいね、子供体温だ…笑」
「ちょ!バカにしないでくださいよ!!」
「してないよ!」
「もぉ…!!俺、先輩泣かしちゃってめちゃくちゃ焦ったのに!!なんでそんな急に元気になってるんスか…」
「安心したからかなぁ」
「…ンなこと言ってないで早く食べましょうよ!!!」
「そうだね、」
「滉斗くん、あーん」
「うぇっ!?そ、そんなカップルみたいなこと…」
「あーん!!」
傍から見たらカップルに見えるのかな、?
滉斗くんの彼女は楽しいだろうなぁ
「んむ…うわ!うめぇ!!」
「よかった!!」
「俺、先輩といるの楽しいです」
「僕もだよ。」って言えたらどんなに楽なんだろう。たったの5文字なのに。この5文字がどうしても言えない。言ったら僕の気持ちがきみにバレちゃいそうで怖いから。
滉斗くんには僕なんかよりかわいい女の子と出会って、幸せな家庭を築いて欲しいんだ。
この気持ちは墓場まで持っていく。こんな汚い気持ちは心の中に閉じ込めておかないと。
「…先輩?」
「ごめんね、大丈夫、」
「俺、先輩の暗い顔みたくないです、」
「…滉斗くん、、」
「俺、先輩の笑ったとこ好きなんで!」
やっぱりきみはずるいよ。なんでそんなに僕を元気にしてくれるの?
「へへ、、僕もだよ!」
「そろそろ帰ろっか」
「そッスね!」
「また明日ね!」
「はいっ!!」
なんか初々しいカップルみたいになっちゃった…
コメント
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( ˆิ👄ˆิ) えへ、うほっ!うひぉぉおぉおおお!!!!!!