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【白狐】
俺はもふ。
ただの本を読むのが好きな高校生。
今は家に帰っているところだ。
もふ「はぁ…また遅くなっちゃった…」
と、ため息をついていると、俺の前に、とある動物が横たわっていた。
白くて綺麗な『狐』だった。
綺麗な白い体には、真っ赤な血が滲んでいた。
どうやら、怪我をしているようだった。
もふ「浅い傷っぽいけど…心配だし、家に連れて帰って手当てしてあげよ…」
数十分後。
俺は白狐を家に連れて帰り、手当てをしてあげた。
もふ「良くなるといいんだけど…」
そう思っていたら、弱々しい鳴き声が聞こえてきた。
白狐「ヴヴヴヴヴヴッ…」
白狐が起きたようだった。
どうやら、初めての場所に警戒し、威嚇しているようだった。
もふ「大丈夫だよ〜」
そう言いながら、俺は狐に果物を渡した。
狐の好物は野ネズミや鳥、虫、果物などが好きと、前に読んだ本に書いてあったのを思い出したんだ。
白狐「!…カプッ…カプッ…」
相当お腹が空いていたのか、果物に思いっきりがっつく白狐。
もふ「ふふッ…おいしい?」
そう聞いた瞬間…..
ボンッ!!
もふ「わッ…?!」
ボンッと言う音がし、周りは煙で包まれた。
もふ「ケホッケホッ…!」
俺が咳込んでいると、とある声がした。
???「うん!」
???「凄いおいしい!( *´꒳`*)」
声がした方を見る。
そこには、綺麗な白い髪で、赤と青のオッドアイの男の子がいた。
足には、包帯が巻かれている。
これは、あの白狐だと、すぐにわかった。
もふ「しッ…白狐…だよね…?」
???「ちゃんと名前あるもんッ…!」
どぬく「俺どぬく!」
もふ「どぬく…?」
どぬく「そうだよ!」
どぬく「ご飯おいしかった!」
どぬく「ありがとね!( *´꒳`*)」
もふ「ドキッ…」
心の鼓動がうるさい。
これは、もしかして
なのかもしれない。