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私はクラスが良くなるために日記を書こうと思います。
学級委員を任されたのですから。
7月0X日
中井 紗良さんは小野 真理佳さんに虐められているのかもしれない。
明日、小野さんに確認を取ろうと思う。
7月1X日
中野 紗季さんは中井さん以外に親しく話せる人がいないみたい。
少し気を配った方がいいのではないか。
いや、もしかしたらありがた迷惑になるかもしれないからかやめておこう。
7月2X日
今日中井さんと話をした時腕に大きな切り傷があった。
中井さんはガラスで切ったと言っていたが本当なのだろうか。
なんとなく不安があったような気がする。
7月3X日
夏休みになり部活なのでクラスメイトに会うがみんな元気そうだ。
けれど部活に入っていない中野さんと中井さんが校舎へ入っていくのを見た。
何かあるのだろうか。
少し嫌な予感がした。
8月0X日
中井 紗良さんの死にについて中野さんが話し始めた。
中井さんがどれだけ酷い目に合っていたのか知らなかった。
ひとりの人間が人生が辛くなり自殺した。
これを阻止できなかったのは私のせいだ。
中野さんが死んでしまうかもしれないから気を配った方が良さそうだ。
9月0X日
二学期が始まった。
中野さんは自殺なとはせずに当たり前のように学校へ来てくれている。
それに前より表情が明るくなった気がする。
けれど小野さんが虐めに合っているのを見た。
止めようと思ったのに声が出なかった。
やはりそういうのは怖い。
9月1X日
段々と小野さんへの虐めが激しくなっている。
この前は小野さんと芹沢 一輝くんを無理やりキスさせていた。
正直気持ち悪かった。
あのふたりはどうなるの。
私は学校に行きたくない。
9月2X日
そろそろ虐めを見て見ぬふりをするのも限界だ。
けれど誰も辞めようとしない。
私は小野さんに話しかけに行った。
すると小野さんは言う。「誰も私を理解しようとしない。私も誰かを理解しようと思わない。紗良が死んだのは私と一輝のせいなんだから委員長は大人しく勉強してればいいよ。」
私は他人だと言われている気がした。
明日からは何も考えないでおこうか。
10月1X日
小野さんが自殺した。
睡眠薬の過剰摂取だそう。
やはり全て辛かったんじゃないか。
クラスのことなんてどうでも良くなってきた。
この日記ももう辞めようか。