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ちょ .. と 待ってください 、 ? どタイプ すぎて禿げるかと思いました .. TERROR で初めて 自分 から コメ 、 ハ - ト しました 笑
どうも、通りすがりのお豆腐女子です。
文マヨを馬鹿みたいにやって、ガチャを回してますが、賢治くんが出なくて泣いてます。
あの寝巻き姿は殺しに来てますね。
ありがとうございます~♡
さあ、気を取り直して。
今回は敦芥となります。
◤◢◤◢注意◤◢◤◢
・敦芥
・なんか芥川人間じゃない(?)
・妖怪パロみたいな…。
・敦芥尊い
それでも良い方はGOGO!!
此処は、妖怪と人間が共存する世界。
この世界では、妖怪が見える人間と、見えない人間が生息している。
中島敦は妖怪が見えない。
よく真夜中にカタカタと音が聞こえる事があるが、実際に姿が見える訳では無い。
まあそれで生活に支障が出るわけでもないし、敦はそれでも良いかな、と思っている。
「でも、見てみたいなあ…。どんな感じなんだろう。」
夕日が沈み始めている。
そろそろ夕食の準備をしなくては、そう思い、腰を上げる。
一人暮らしにしては広い家。
いつもこの時刻になると、押し入れから音が聞こえる。
カタカタカタ……。
「んふふ。今日も暇なのかな?」
敦は押し入れに近づいてしゃがみこむ。
「お腹空いたの?」
カタタ…。
「やっぱり!何がいい?」
………。
「ん〜…。”何でもいい”が1番困るんだよなあ…。」
3年前からずっと住み着いているこの妖怪。
長い時間一緒にいると、押し入れを叩く音だけでだいたい何を言っているのかが分かってきた。
芥川龍之介。50年前に死んだこの村の住民。
敦は”芥川”と、読んでいる。
姿は見えずとも、2人ともそれなりにお互いの事を信頼しており、だから芥川はここに住み着いたんだな。と敦は考えた。
「今日はご近所さんから無花果を貰ったんだ。一緒に食べようか。」
カタカタカタ…。
芥川の嬉しそうな返事を受け取って、敦は冷蔵庫の無花果に手を伸ばした。
芥川は静かだ。
丑三つ時にしか姿を表さないし、押し入れからも出ない。
外の世界が怖いのだ。
幼少期の頃、芥川は虐められていた。
汚いだの、怖いだの…自分の個性を踏みにじられた気分だ。
芥川は家に閉じこもってしまった。
食事もろくに取れず、間もなくして息絶えた。
何故自分がこの家に住み着くことを選んだのかは、芥川自身もよく分かっていない。
優しい匂いに誘われた…、それが1番近いだろうか。
実際、敦は優しいし、姿が見えなくとも仲良くしてくれる。
嬉しい事だが、それと同時に芥川は不安だった。
(僕の姿は醜い…。もし、敦が僕の姿を見ることが出来るようになってしまったら、きっと縁を切られるだろう…。)
それが、怖くて怖くて仕方がない。
本当は、敦に触れたいし、ちゃんと喋りたい。
だが、自分の醜い姿を見て、今までの仲が絶つ方がもっと嫌だった。
丁寧に剥いた無花果を押し入れの前に置く。
妖怪が食事を取れるのか…?
そんな事を最初は考えていたが、目を離したすきにいつの間にか置いた食事が無くなっている。
「芥川ー、剥いたぞ。」
カタタ…。
「ほい、どうぞ。」
カタカタ…。
芥川は指を鳴らして喜ぶ。
後はタイミングを見計らって無花果を頂くだけだ。
「芥川お前さ、なんでずっと押し入れの中に居るの?」
______冷や汗をかいた。
「僕、妖怪は見えないけど、いつか芥川の姿見てみたいな、なんて。」
芥川は震えた。
こんな姿…見られたら…。
足の震えが止まらない。
ギュッと膝を抑えて自分を宥めるように丸くなった。
「芥川…?」
押し入れの異変に気付いたのだろうか。
敦は無花果を食べる手を止めて視線を向けた。
「大丈夫か…?」
カタカタ…。
芥川は”大丈夫だ”と返し、ふぅ、と深呼吸をついた。
朝。
敦はドアを叩く音で目を覚ました。
「ふあ…誰だ?」
試しに玄関付近まで行ってみる。
そこには確かに人が立っており、影がうっすらと見えた。
敦は少し怯えながらドアを開く。
立って居たのは着物の少女だった。
髪は花の飾りで2つ結びにしており、帯に携帯を刺している。
「あの…君は…?」
「鏡花、泉鏡花。妖怪が見えない人間を救いに来た。」
「は、はあ…?」
理解できない。救う?どういう風に?
「あの…つまり…?」
「貴方は妖怪が見えない。だから夜に危ない輩に狙われる可能性が高い。私はそんな人達が妖怪を見れるようにする力がある。」
「な、なるほど…?」
「貴方は、妖怪が見えるようになりたい?」
鏡花はグイッと敦に近づく。
髪飾りがふわりと揺れた。
「え、それは…。確かになりたいけど…。」
「じゃあ決まり。」
敦の手を取る鏡花。
____その瞬間、敦は強大な光に包み込まれ……。
気付けば玄関に倒れていた。
「ん……なん…だ…?」
鏡花は居ない。
ガランとした開けっ放しのドア。
そこから吹き付ける春の風。
「さっきのは…一体…。」
敦は戸惑いながら辺りを見渡す。
特に変わったことは無さそうだ。
とりあえず戻ろう。
朝日も昇ってき始めた。
芥川はその話を聞いていた。
自分が敦と会話(と言っても話さないのだが。)をするのは丑三つ時。
だから、押し入れを叩くこともしない。
だが、その話は聞こえた。
しっかり芥川の耳に届いた。
先程の少女は祓い屋だ。
多分、敦が気絶をしている間にお守りか、呪文か…、そんなものを体に付けさせた。敦を襲う妖怪が居たら容赦なく殺す様なモノだろう。
本人の意志関係なく。
それに、きっと敦が妖怪を見えるようになった
のも本当だ。
そっちの方が妖怪に狙われても回避する能力が高まるから。
嗚呼、非常にまずい。
このままでは姿を見られてしまう。
何とかせねば。
かといって、ここを出ていくのは気が引ける。
刻々と時間だけが過ぎていった__。
夕方。
敦はいつもの様に押し入れの前に行った。
「あーくたーがわ!なんか僕、妖怪が見えるようになったらしいよ。試しに町に行ってみたんだけど、本当に見えたんだ!」
敦の声は弾んでいる。そうとう楽しかったのだろう。
だが、芥川は押し入れを叩くことが出来なかった。
「ねえ、芥川?…………おかしいな…。」
コンコン。
試しに敦は押し入れを叩いてみる。
返事は無い。
「そんな…、芥川?」
芥川は迷った。
どうすればいい?
指が震える。だが、敦を心配させるなんて、こんなに心が痛くなることはない。
コツ…。
少し叩き返す。
「芥川!よかった…。」
敦の安心する声が聞こえる。
「でも元気ないね…。悲しいことでもあった?」
コツ…。
「うーん…。こんなこと初めてだなあ…。」
「……あつし…。」
「えっ、」
まずい、声に出てしまった。
恐怖が体を支配していく。
怖い、怖い怖い怖い怖い…!
「あ、芥川…?芥川なのか…?」
嗚呼…、もうダメだ。消えてしまいたい。
どうして妖怪になんてなってしまったのだろう。
地獄でもいいからこの世から立ち去りたかった。
「開けても…いい?」
敦は押し入れに自分の手を翳す。
愛おしそうに、宥めるように、ゆっくりゆっくり言葉を零す。
「僕…芥川の姿…みたいなあ…。」
もうどうにでもなれ。
芥川はコツコツ、と、許可を出す。
スーっと扉の開く音。
目を見開く敦の姿。
やはり…、失望された。
目の前で敦が硬直している。
「もぅ……、みな、いで…。」
芥川はギュッと目をつぶって、泣くのを堪えた。それから扉に手をかけ、その扉を閉ざそうとする。
「ま…、待って!」
「!」
敦は扉を掴んで無理やり引き戻した。
「芥川…、その…、ごめん、固まってて…。お前が…、あまりにも…、その…。」
すぅ、とゆっくり息を吸う。
「綺麗…、だったから…。」
______今度は芥川が硬直した。
「…ぇ…?」
ぶわ、と全身が熱くなる。
「きれ…い?」
「うん…、綺麗だ。」
目頭に涙が溜まって、それから1粒1粒頬を伝って落ちていく。
手が震えて、体の熱は収まらない。
死んでいる筈なのに、自分の体温が上昇していくのが分かる。
「なんで…、なん…で?」
芥川はぱくぱくと口を動かして、掠れる声でそう問いかけた。
「……、何でだろうね。」
敦はにこりと微笑む。
「芥川を見た瞬間に、『綺麗だな』って言う気持ちが最初に出てきたんだ。」
「ぅ…っ…。」
涙が止まらない。ぽろぽろと、大粒の雫が次々に出てくる。
抱きしめたい、今すぐ触れたい。
だがそうすると多分、鏡花の付けたモノが反応し、芥川は消える。
それでも…それでもいいから、抱きしめたい。
「あつ…し、」
「ん、」
生死という境界を超えた2人。
愛おしい…、その体温が、声が、体が。
_________芥川に激痛。
鏡花の付けたモノが反応したのだ。
敦に触れる妖怪は、誰であろうと容赦なく殺すモノ。
「ぅ”う”…!」
「あ、芥川?!まさか…、」
頭の回転が早い敦の事だ。きっと全てのことを察しただろう。
「や、だ…。はな…したくない…、」
「っ…、」
ぎゅう、と相手が苦しくない程度に。
強く、強く。
芥川が、消えるまで__。
𝐹𝑖𝑛.
◈あとがき◈_____________
はい!どうでしたでしょうか!
終盤から自分でもよく分からん展開になってました!(は?)
本当は芥敦にしようと思ってたんですけど、なんか書いてたら敦芥に…!キャー!
まあどっちも尊いからいいんですけどね←
で、余談なんですけど賢治くん出ませんでした🙃
いやー、ワンチャンあるかなって思ってたんですけどね~。
私ひとつの小説書くのにすごい時間費やすから、小説書いてる時にしたんですけど、出ませんでした~!でも、Qちゃんという名の天使が出てきてくれたので満足満足!!
はい、またくだらん話しましたね。
すみません笑
では、また次回!