「おい!!此奴!!リストカットしてるぞ!!」
有象無象が此方を見てる、醜態を書き込んでる
厭だ、耳元で叫ばないで
無数のスマートフォンがゴーゴリに向けられても尚、残酷にも行為は続く
寧ろヒートアップした様で一人の男子生徒が面白半分で捲られた傷だらけの腕へと飛び乗る
開かれた傷口から流れる血液が、生徒の靴を汚し
髪を掴まれたゴーゴリは靴の裏を舐めさせられた。
頑張って生塵を掻き集めて拒絶する喉に詰め込んで
無理矢理犯され咽び泣けば泣くほど奴等の至福が肥える、そんな毎日にゴーゴリは周りの人間が化け物に見える様になった。
みんな、みんな、こわい、こわいよ
いや…………、この、ばけもの、
「キも゙ち亻ダㇿ?」
「うヶルWw」
肉塊に眼球のついた物体が四方を囲み、臓器を抉る感覚にゴーゴリは狂ったように泣き叫んだ
「やめてよ!!この化け物!!」
そう、彼は遂に壊れてしまったから
何かも分からないぐちゃぐちゃの何かが脚を伝い這い寄ってくる感覚に酷く怯えたゴーゴリは、シャツ1枚だというのに恐怖のあまり教室を飛び出てしまったのだ
「はぁ、ッ…………はぁ、ッッ……、」
久々の運動に足が草臥れても彼は無我無心に疾走る
クラスメイト達が追い掛けない理由もなく後方から駆け寄る魔の手から死物狂いで逃げた
しかし、ゴーゴリを追う者は彼等だけではないのだ
他の生徒達はゴーゴリが犯されていた間、行為の映像を撮りアダルトサイトや勝手に作られた裏アカウントに投稿していて住所を特定した野次馬達が、逃げ惑う小鳥を捕まえた
「い”や”…!!や”め………て…」
野蛮な野獣に言葉など通じず、まるで蛆蟲のようにゴーゴリに集う
男の一人がまるで弄ぶかのように
一つ、一つゆっくり洋服のボタンを外していた時だった
「おい!!巫山戯るな!!何をして居る!!!」
突然後方から燃え盛る怒気を孕んだ凄まじい怒号が聞こえて来る
それと同時に恐らく此の場の全員にとって予想外だっただろう彼の登場で、蜘蛛の子を散らす様にクラスメイトは逃げていたが、シグマは追い掛けずゴーゴリに寄り添った
「……ごめんな、…もっと早く………情報が掴めて居たら…、、、」
ゴーゴリは、シグマが今まで自分が受けて来た性的な屈辱をまだ知らないと踏んだのだろうか、それとも想い人と糞野郎の見分けがつかないほどに疲弊仕切っていたのか
やるなら早くやれとでも言うように自らシャツを脱ぎ出した
「ほら…、犯したいなら犯したら良いじゃん」
ゴーゴリの行動よりも、シグマの目線が行ったのはその身体だった
打撲痕、自傷痕、どれもこれも痛々しい物だった
「だって、きみは…きょうしじゃないんだからさ」
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