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その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
11/6 16:15 題名変えまくった
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「うぇーい、到着〜!」
俺たち、クラン〈紅蓮の鳳凰鳥〉は、国の首都パズキヘブルー街に来ていた。
このクランの創設者のリグいわく、この首都パズキヘブルー街が国の中で一番冒険者が多いらしい。
そんなリグはパズキヘブルー街に着くと、みんなを率いて歩き出した。
「あの、どこに行くんですか?」
「あぁ、そっか、リードは初めてなんだっけ。冒険者ギルド。」
「冒険者ギルド?」
「うん。冒険者やクラン、パーティーはその冒険者ギルドで依頼を受けられたり、メンバー同士で連絡を取り合えたりできる。」
へ〜。つまり、冒険者専用の建物みたいなものなのかな?
リグに冒険者ギルドのことを教えてもらいながら歩いていくと、目の前に東京駅のような横長の建物がそびえ立っていた。
「ここが、冒険者ギルド?」
「そうだ。」
ここが、冒険者ギルドなのかぁ。
「冒険者ギルドの建物は5000年前に建てられた建物なんだ。確か、1500人の人が建築に協力したとか。」
「1500人もの人がいたんだったら、統制が取れなく無いですか?」
「リーダーとして活躍したルーカスという人が居たからこそ、1500人の統制が取れてこの建物は建てれたんだ。」
ん?ルーカス?どこかで聞いたことがある名前な気がするが…まあ、いずれ思い出せるだろう。
「リード、行くぞー!」
あ、リグにおいてかれてた。
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冒険者ギルドの中に入ると、まず目に入ってきたのは中央に設置してある窓口だ。
横長に窓口が連なり、その全てに人が並んでいる。
リグは冒険者ギルドの入り口脇に書かれている依頼説明書きを見てから、闇虫討伐依頼と書かれた木札を一枚取った。
「冒険者ギルドの依頼は、この壁に書かれている依頼の中から選んで、
そこに掛かっている木札を受付に持っていくと受けられる。全国の冒険者ギルド共通だから、覚えておいたほうがいいぞ。」
そう俺に説明しながら、リグはその中で一番空いている眼鏡を掛けた青年の受付に並んだ。
しばらくして、俺たちの番がやってきた。
「おー、リグじゃないか!今日はどうした?」
「よぉ、ルード。元気にしてたか?今日は依頼と、新クランメンバー、リードの新登録を頼む。」
「りょーかい」
聞くと、このルードという人は昔からのリグの友人らしい。
そして、冒険者ギルドを使用するためには冒険者登録をもう一度しなければならないらしい。本人確認の意味もあるんだとか。
そして面倒くさいことに、国に数多くある冒険者ギルドそれぞれで冒険者登録をしなければ、その冒険者ギルドは使えないらしい。残念ながら、全国共通ではなかった。
「じゃあリードくん、ここに指をおいてくれないかな?」
ん?この木に指を乗せればいいのか?
「リード、その木に指を乗せると血を少し吸われるが、その代わりに冒険者カードを受け取ることができる。」
リードが言うには、冒険者カードはその持ち主の冒険者の身分証明書の役割を果たしているだとか。
血を吸われるのは嫌だけど、冒険者カードは欲しい。仕方なく俺は木に指をおいた。
チクッと指先に少し痛みを感じたが、すぐに痛みは引いた。
「じゃあ、少し後ろの椅子で待っていてくれ。できるだけ急いで冒険者カード作るから。あ、番号は22な。」
「はいはい。」
リグはそう言って22と書かれた札をもらうと、俺の手を引いて後ろにある木製の椅子に座った。
しばらく待っていると、『番号札22番の方、9番窓口まで来てください。』
と、アナウンスが入った。
「行くぞ、リード。」
椅子の上でだらけていた俺に声をかけて、リグはルードさんの窓口に歩いていった。
「はい、リードくん。これが冒険者カード。上から順に名前、年齢、クランまたはパーティー、
冒険者ランクの順で書かれているから、くれぐれもなくさないようにね。
この先輩ヅラしているリグだって、冒険者カードを何度も紛失しているんだからね。
あと、このカードには血液が染み込ませてあるから、いざとなったらDNA鑑定で持ち主探しできるから、安心して。
冒険者ランクについてはクランのメンバーに教えてもらいな。じゃあね〜。」
そういってルードさんはギルドの奥に行ってしまった。
「はぁ、相変わらずだな、ルードは。まあ、今回は依頼しっかり受けれたし、いいほうなんだけどなぁ。」
いや、依頼受けれないときもあるんだ…。気をつけよう。
「で、ルードが言っていたが冒険者ランクっていうのはだな、冒険者としてのランクのことだな。
依頼を達成することで冒険者ランクCまで上げられる。依頼達成数が30を超えたら、一ヶ月に一度行われる、
冒険者Bランク昇格試験を受けれる。そしてその昇格試験に合格したら晴れて冒険者Bランクだ。
冒険者ランクはSまで存在している。
そして冒険者Aランクになるには、依頼数が50になってから同じように一ヶ月に一度の昇格試験に受からなければならない。
冒険者Sランクは昇格試験ではなれないんだ。国の存続を脅かすほどのモンスター討伐依頼で活躍した場合だけ、
冒険者Sランクになれる。ただ、Sランクなんてのはそうそう居ないなぁ。俺も現に見たことないし。
まあ、冒険者ランクについてはこんな感じだな。」
うわぁ。つまり、今のところは依頼を受けまくればいいってことか。
「確かリトル・ヘブンの隣町のルミアにも冒険者ギルドはあったはずだ。最初の方はそこで活動すればいいんじゃないか?」
へー。ルミアにも冒険者ギルドあったんだ。明日行ってみようかなと、俺は思うのだった。