福乱
スタート!
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「何で!?」
僕の声が響き渡る。
そう、僕たちはたった今ー。
喧嘩中だ…
「スマホばっかみて!何なの!?」
かっとなる。
「…いいじゃないか」
「よくない!」
「…スマホを見ることの何が
いけない」
福沢さんがじーっとスマホを見る。
僕の方なんて見てないんだ…
「…ッ!!もうッ!」
スマホを取り上げて放り投げる。
「何で…、?」
「…!やめろッ!」
ぱちんっと音がして…
頬を叩かれた。
「…ッ…った…泣」
福沢さんの声が響き渡る…
「出てけッ!!!」
「ッ!出ていくよっ!」
そのまま急いで玄関を出た…
「ッ……私は…なんてことを……」
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「僕…バカだ…」
「そんなこと言っちゃうなんて…」
その場にしゃがむ…
「仲直りしないと……」
「でもどうすれば…」
「どうかしました?」
そこを見ると、太宰が居た。
「太宰ッ!?わっ…え、…」
涙が出てくる…
「乱歩さんッ、?」
「大丈夫ですか?」
「ぐっ…ふぅ…」
「太宰…僕…社長に…
酷いこと言っちゃった…ぁ…」
太宰が頭を撫でる…
「大丈夫ですよ」
「社長は乱歩の事…
ゆるしてると思います」
「…そう?」
「はい!」
笑顔で笑った…
「ありがとう太宰」
「行ってくる」
「いってらっしゃい」
「楽しみにしてます」
うん…!帰りにケーキでも
買ってこよう!福沢さんと一緒に
食べて、しゃべって。笑って、
「楽しみ」
ガチャと音がする。
「たっだいまー!」
「あれ…?」
しんと静まり返る。
「社長…?」
その途端。ケーキを落とした。
「……、え、。社長!?」
続く
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