❕attention❕
・ nmmn 、BL
・ irxs青(攻) × irxs赤(受)
・R18あり
上記に理解がある方のみの閲覧を推奨します
- I side -
今日もいつものようにバーで酒を飲む。
特に高い酒を飲みたい訳では無いから適当な安いバーで適当な安い酒を。俺の中では酔うことだけが大事だから。
そんな感じでグラスを持て余していると隣に1人の男が座った。
燃えるような赤髪。はっきりとしたつり目なのにどこか幼さのある顔をした男は同じくグラスを持て余していた。
( …… 若そうなやつ )
妙にそわそわした様子の男はこの空間に慣れていないようだった。
「なあ 、君。何歳?」
「お 、俺ですか?」
何を血迷ったのか俺は声をかけていた。男は前髪を上げてピンで止めていた。幼い見た目をしている。
「20歳です」
「へえ 、若いな 。名前は?」
「…… りうら」
「俺はいふ」
手を差し出すとりうらは弱々しく握り返してきた。
「こんなところで何してるん?家は?」
「あ ~ 、家出してきたんです 笑」
りうらは遠くを見つめながら力なく笑った。
「そう 。金はあんの?」
「仕事はしてるんで」
りうらは酒を1口飲んだ。
「ふ ~ ん 。どんな?」
「別に面白くもないですよ」
「面白さは求めてないけど」
話したがっていないのは明らかだ。
「…… 身体売ってます」
「へえ ……」
予想外の返事に言葉が詰まる。
「抱かれる側ってこと?」
「う ~ ん 、まぁ …… 笑」
りうらはニヤッと苦笑いする。
確かに可愛い顔立ちだし華奢な身体は男でも抱きやすいだろうとは思う。
まあ家出の原因はそれのような気もするが。
「じゃあさ 、1回抱かせてよ」
自分の言ったことの愚かさを誤魔化すように酒を飲む。
「… いいですよ。特別に」
りうらは横目でちらりと俺を見て倣うように酒を飲んだ。
L side -
「解かしたほうがええよな」
「あ 、はい」
いつもは大抵しっかり準備を終えてから来るので解かすことはあまりないのだが今回は特別だ。まろ ( 俺が適当につけたあだ名だが ) は慣れたようにローションを指に着け後孔にゆっくりと沈めた。
「おぉ 、流石 。柔らかいなぁ」
まろはニヤリと笑って指を押し込めてくる。じわじわと優しい快感が身体に回ってくる。
「ま 、まぁ … ッ ///」
いいところには当たらない。
やはり男を抱いたことあるなんて人はそういないしまろだって男に関しては童貞だろう。
「あぁ … 、ん 、ふ … っ ///」
「物足りない?やっぱ気持ちいとこ欲しい?」
まろは子供をあやすかのように笑った。
俺の予想はハズレ。過去に男を抱いたか何かで知識があるようで 、この焦れったさはワザとのようだ。
「も 、いいから … っ/// 入るから … っ !!」
「あ 、入れて欲しい?」
「…… 入れてもいいよ 、って言ってんの」
むっとしてまろの肩を押す。まろは大人な微笑みを零して体勢を変えた。
「なんで対面座位 ……」
「可愛い顔がよく見えるから」
そんなことを恥ずかしげもなく言うので自然と頬が熱くなる。今まで可愛いを言われたことなんて数え切れないほどあるのに、何故かまろは特別だった。
「あ 、ぁ … ッ ♡ おっき …… ッ ♡」
自然と接待の煽り文句が口に出る。
「いっつもそれ言ってんの?」
「いっつもってわけじゃ … ぁ、うごかないで … !! ♡」
言い訳をかき消すようにまろは動き始めた。後ろに任せていた重心をりうらの方にゆっくりと押していく。
優しい。手加減してくれている。
「ねえ 、もっと奥まで行けんだけど?♡」
浅い所で躊躇するように止まるのに耐えられず、まろの腕を引っ掴んで耳元で囁いた。
「へぇ 、随分生意気な口聞くやん」
まろは俺の額に軽くキスをした。そしてさっきよりも身体を使って奥の方に押し込める。
「ふぁ … っ ♡ やば … ぁ 、ぃ … ッ ♡」
まろのソレが奥にぎゅうぎゅうと押し込められていく。空っぽになった身体が満たされる感覚に思わず歓喜のため息を漏らしてしまう。
「気持ちよくなってきた?俺のこともさ 、気持ちよくしてくれへん?」
身体は繋がったまま倒れ正常位の体勢に移り変わる。まろは雄の目をしてぐっと力を入れた。
「あ”ぁ” … ッ !? ♡」
あまりの速さに悲鳴混じりの嬌声を上げる。まろは楽しそうに口角を上げた。
「まだまだなんやけど耐えれるかなぁ?w」
I side -
肌のぶつかる音と高い喘ぎ声が部屋に響く。もう長い時間繋がってるのにまだ飽きない。ただりうらはもうとっくに理性の限界が来ているようだが。
「ッ …… !!♡ ひ 、っ” 、ぅ … ッ ♡」
何回目か分からない絶頂にりうらはもう頭が回っていないようだ。それに頑固として下の口が離してくれないものだからなかなかやめ時が難しい。
「あ ッ ♡ あ ッ ♡」
「俺と一緒にイってよ 、最後は。どう、できる?」
りうらはこくこくと一生懸命に頷く。
「あ”ぁ” 、まろ … !! ちゅー 、して ♡」
「我儘な子やな ~ 笑」
顔をぐいっと近づけてキスをする。すぐに舌は絡まり奥を求めて解けることをしらない。目にはりうらの長いまつ毛と滴る快楽の涙が映った。
「あ 、イきそ …… ッ」
「ん 、イっていいよ ~ ?♡」
ほんの一瞬だった。少し余裕の崩れた一瞬をりうらは見逃さなかった。わざとナカを締めたのだ。
「は 、やば 。ごめん 、中出した …」
「ん … 、あったかぃ …… ♡」
L side -
「腹 、大丈夫?」
「そんな気にしないで。慣れてるから」
そう言ってもまろは不安そうな顔をした。
「…… これ 、俺の連絡先」
まろはメアドが書かれた小さな紙切れを差し出した。
「なんかあったら連絡して。あ 、金は?いくら?」
「あ 、いいの。仕事じゃないから」
反射的にそんなことが口に出る。まろはへえ、と言ってニヤリと笑った。
「じゃ、仕事忙しくなくなったらでいいから連絡してな」
ホテルを出て別れるギリギリでまろは笑った。俺も笑い返す。過ぎ去るまろの背中をじっと見つめた。
「…好き 、かも ……」
コメント
1件
毎回毎回神すぎるんですよねぇ…好きです…