その巻が完成した場合は、題名の横に「改」をつけます。
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モンスターの階級
一般 《コモン》
製作 《メイカー》
希少 《レア》
特殊 《ユニーク》
秘宝 《アーティファクト》
遺物 《レリック》
古代 《エンシェント》
叙事詩 《エピック》
伝説 《レジェンダリー》
究極 《アルテマ》
幻想 《ファンタズマ》
世界 《ワールド》
神級 《ゴッド》
創世 《ジェネシス》
邪神フォルグが出現されたモンスター
名前→体数→階級
黒骸骨帝王 3体 遺物 《レリック》
酸骸骨 25体 希少 《レア》
呪術骸骨 20体 希少 《レア》
闇蛙 50体 一般 《コモン》
髑髏魔女 1体 叙事詩 《エピック》
闇虎 5体 特殊 《ユニーク》
呪闇スライム 30体 製作 《メイカー》
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「うわぁ、ヤバいって流石に!」
「闇蛙、数ヤバいって」
「髑髏魔女がいる時点で勝てる確率ないわね」
俺たちは、邪神フォルグが出現されたモンスターたちを、物陰から観察していた。
「僕の加護があったら勝てるかもしれないけど、髑髏魔女がいるからなぁ。」
セサまでもがそう言い出した。
「髑髏魔女って、光属性以外の魔法は全て跳ね返すし、物理攻撃効かないし、
王宮魔術師レベルの魔力持ってるし、一体いるだけで戦力変わるんだよなぁ。」
あ、そうなんだ…。
髑髏魔女は仲間から孤立したところに立ってるけど、集中攻撃、って訳にはいかないのかぁ。
俺の光属性魔法〈聖光加護陣〉は広範囲魔法だから今の状態で髑髏魔女に向かって発動すると魔力の無駄になっちゃうし。
狭範囲の光属性魔法が覚えられてたらなぁ。
今度、聖光神トフィール様の神殿に拝殿しに行こうかな。
「で、リグどうする?突入するんだったら加護かけるけど?」
「突入するぞ、みんな」
「え、大丈夫?死ぬかもよ?」
「突入する以外に方法がない。リイナ、光属性魔法覚えてるか?」
「一つだけなら。」
「じゃあリイナは髑髏魔女を攻撃。それ以外はサポートにまわったりしろ。わかったな?」
「はい!」
「突撃だ!」
リグの号令によってセサの加護を受けた紅蓮の鳳凰鳥のメンバーは、戦地へ飛び込んでいった。
俺も走りながら剣を構える。
横から黒色の蛙がぴょんぴょん飛んできて、俺に飛びかかろうとした。
即座に斬撃を発動、今回は一方向だけじゃなく全体に斬撃が飛ぶようにした。
案の定辺りに居た蛙は木っ端微塵になった。それを繰り返していると、カエルは全ていなくなった。
基本スキル〈斬撃〉、どんどん強くなってきてる。
ただえさえフォティとホテアデスが手当にまわっていて人手が足りていない状況なのに、よく突撃したな、と思いながらスキルを使用したりしながら敵を切りつけて回る。
すると、目の前に黒骸骨帝王が飛び込んできた。
思い切って剣を握り直し、振り抜く。だが、硬い。もう一度、今度は大きく振りかぶり、力を入れて切りつけた。
※ピコーン※※強撃※スキル獲得※
よっしゃ、新スキル!でも、このタイミングで獲得してもなぁ。
そう思いながら〈強撃〉を黒骸骨帝王に向かって使用してみる。
バキッ!!
骨が折れる音があたりに響いた。おそらく、普通に切るよりも力を入れて切れるんだろう。
強撃と斬撃を織り交ぜながら黒骸骨帝王を3体全て切り刻んだ。
ついでに闇虎も全て切り刻み、リイナも髑髏魔女を倒したようだ。
後は、酸骸骨と呪術骸骨、呪闇スライムだけだ。
残りの敵が一箇所に固まっているのを見て俺は、
即座に光属性魔法の威力5倍のムーンストーンが埋め込んである魔法杖を出し〈聖光加護陣〉を発動し、魔法陣に魔力を込めた。
ピカッ、と一瞬あたりが真っ白になったかと思うと、前回とは比べ物にならない大きさの光のフィールドが出現した。
前回とは太さも長さも量も違う鎖が完全にフィールド内の敵を覆い隠すと、中からバキバキと骨が折れる音が響き渡る。
下手したら魔石まで砕いてる可能性あるなぁ、これ。
骨を砕き終わると、今度はフィールドが完全に真っ白に発光した。
そして周囲から光の弾が飛んできて、フィールド内で爆発。
フィールドがあった地形は、一瞬で粉々になった。
威力がヤバいって、このスキル。
あたりを見渡すと、動いている敵はもう居なかった。
その後はみんなで話しながら魔石を回収、今回もMVPは俺になった。
ということで俺が選んだ戦利品(といってもほとんど原型をとどめていないものばかりだった)は、
闇虎の牙4本、黒骸骨帝王の闇核(前回と同じ)を2個、闇蛙の腸23個だった。
闇蛙の腸は、薬に使えるし珍しいため(めっちゃいた)、高く売れるらしい。
小魔石は全部で130個あったから、5人で山分けして一人26個、大魔石は4個しかなく、
髑髏魔女の一つはリイナに、もう一つは俺に、後2つは戦闘に居なかったフォティとホテアデスになった。
フォティとホテアデスがもの凄く喜んだのは、言うまでもない。
怪我をした地下帝国の人たちの中に、死者は居なかった。このことを聞いて、俺はもの凄く安堵した。
そして、地下帝国の人たちは俺たちにお礼として金貨を渡そうとしたが、俺たちは「街の復興に使ってください」と断った。
その後みんなで帰り際に、近くの魔石高価買取で有名な店に言って、闇蛙の腸も一緒に魔石を売り飛ばした。
そうして俺は金貨13枚と銀貨42枚、銅貨67枚を家に持ち帰ったのだった。