コメント
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まってめっちゃ花言葉出て来るやん... 私あほやから全然わからんぞ...? ゆむさん頭良すぎやろ...絶対テストの点数もええやろ...ふざけんなよぉ...
水くん勝ってくれてありがとうございますマジで感謝しますありがとうございます() ハナミズキの花言葉僕知ってるんだ...泣くよ??嬉し泣くよ??天才ですか????あぁ??(逆ギレ)
注意書きはあらすじ、プロローグを見てください
8_偽物じゃない
白side
「賭け?」
心と言葉で同時に問う。
「うん。賭け」
「僕がてぃ勝ったら初兎ちゃんを頂戴」
つまり一夜を共にしたいということだろう。
正直嬉しい。そこまで彼のことが好きだから。
嫌だと思っても嬉しいと思っても結局は立場上肯定するしか他ない。
「わかりました」
「では、こちらが勝てばお金を少し多く払って貰いますね」
少し口角を上げ、上目で彼を見る。
「いいよ。いくらでも払うよ」
これで交渉成立だ。
パチ、パチ、と音が鳴る。
これほどまでにない真剣な表情。
いつもの無表情も何処かへ行ってしまったようだ。
彼の顔を見ないよう、将棋盤をいつも以上に見る。
顔を見てしまったら負けてしまいそうだから。
試合ももう終盤。今はこちら側が有利だ。
しかしここで油断すると痛い目を見る。つい最近やられたばっかだ。
ここまでミスはしてない。こちら側が有利。
これで負けたらさすがに僕の矜持が傷つく。
「王手」
あぁ…負けた
彼の変化球が彼の勝因で、僕の敗因だった。
「僕の勝ちだね」
口角を上げ、にやりとする。
「そうですね」
既に剥がれているだろう仮面を必死に抑えながらそう言った。
水side
いつもとは離れすぎた声が響く。
嬉しい。可愛い。もっと。色んな感情が入り交じる。
これは何処かの親父の話を聞いてしまった時の話だが、普段から売っているならまだしも、全く体を売っていない遊女に手を出すと、その遊女の価格が落ちるらしい。
僕が賭けを提案をした理由のひとつだ。
もちろん純粋に彼と繋がりたいというのもあるが、半分弱は価格のことだろう。
「ね、大好き。愛してるよ」
「んッ…」
甘い甘い言葉を出す。深く深く接吻をする。
何かをする度、ひとつひとつに反応する君。
そんなことをしたらもっとしたくなってしまう。
あぁ、やっとここまできた。一目惚れしたあの日から、初めて話たあの時から。
この場面を夢に見てきた。もちろん普段の雰囲気や彼も好きだが、今夜の満足感はいつもよりも強い。
好きだよ。初兎ちゃん
そういえば最近の彼は花水木の着物を着ていた気がした。
白side
いつも通りとはかけ離れた声が部屋全体に響き渡る。
嬉しい。恥ずかしい。もっと。
色んな感情が入り交じる。演技だったはずのその声は演技にできなくなっていた。
これを2人に話したらどういう反応するだろう。喜んでくれても喜んでくれなくてもこの夜のことはずっと忘れないだろう。
「僕も好き、愛してる」
甘い甘い言葉を返す。彼をもっと堕とすように。