それから私は彼にアピールし続けた。
「みさくん、放課後どっか行かない?」
「みさくん!これあげる!」
「みさくん!頑張ってね!」
だけど君の目線は私。じゃなくてはなちゃんばっかだよね。嫉妬しちゃうな、私。
頑張ってんのに。これが俗に言う叶わぬ恋なのかな。
夜。寝る前にスマホをいじっていると、なんとみさくんからメッセージが来た。嬉しかった。すぐに既読を付ける。
『勘違いだったらごめん、お前俺の事好き?』
「え、好きバレしてる…」
でも、これを機に言っちゃおうかな。
早い者勝ちだもんね。
『うん、好き。』
すぐ既読がついた。数分して返ってきたのがこれだ。見たくない内容だった。
『ごめんお前を好きじゃない』
『俺の好きな人、はなだから。』
「はは、まじか」
やっぱ少女漫画、転生しても報われないもんなんだね。どうにかしたって彼の隣には居られない。
「人生、かけたんだけどな。自分がばかばかしーや。」
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