「私もそろそろ仕事した方がいいのかな」
麗が八ヶ月になって、夜はちゃんと寝てくれるようになったから、もういつまでも叔母さんの世話にばっかりなってるわけにもいかないと思った。だけど、
「そうだねえ。保育園に入れたら考えてもいいかも」
叔母さんがそう言ったとおり、保育園は抽選で、麗はダメだった。てか、『両親ともに仕事してないと応募資格さえない』って話だった。
おかしいじゃん! 仕事したいから保育園に入れたいのに、仕事してないと応募もできないとか、どういうこと!?
「だよねえ。うちも、何十人って待ってもらってる。しかも働いてないと順番待ちもできない。本末転倒だよね」
叔母さんも呆れた様子でそう言ってた。
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