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助手…?
「意味が分からない、なぜ私に」
そう言い彼をまた睨む。彼は立ち私の顎を掴んだ。いわゆる顎クイってやつ。
「…なんですか」
そーゆーのが目当てなのか、こいつも体目当てかと思ったが違ったようで。
「お前が気に入ったからさ。この世に絶望してる顔、お前に興味がある。」
はぁ、と私は息を吐く。彼は言葉を続けた。
「あと…仲間?に、お前を連れてこいって言われてるのも理由だ。だからお前は俺の助手だ。」
そうなんですね、と言ったが実際訳が分からなかった。仲間いるのねとも思った。
「貴方の助手になるメリットは…?」
私は彼に目を合わせた。そうすると彼は考えた。んーっと。ぶっちゃけ、今家に帰るのは絶対避けたかった。今頃父親が激おこだろうから。母にも怒られる。だからここで適当に話を聞いて彼について行くか、自分で自分を終わらせるか考えてた。だが彼は言った。
「お前に生きる価値をやろう。幸せを与えてやる。それなら文句ないだろ。」
と。ちょっと期待した。期待したが今まで裏切られてきた。こいつも裏切るんじゃないかと。だが…
「ここがセーフハウス、まぁ家だな。」
拒否権はないようで、私は彼について行った。そして彼はドアを開けた。一見普通の家。玄関は綺麗だった。ただ靴が多い。
「がく、誰そいつ。」
茶髪の男が私を睨む。そして腕を組んでいると思えば片手に銃を持っていた。今動いたら殺されるのではと思ったが、目の前にいる彼は、守るように私の身を隠した。
「こいつ、俺の助手。殺すな」
「…はるさんに許可は?」
と、色々質問攻めの茶髪の男。茶髪の男は”なる”と言うらしい。そして助手になれと言った男は”がく”というらしい。そして”はる”って人は…
「あーごめんごめん、えーっと、なのかちゃん?だよね。」
めちゃくちゃ優しそうな男の人だった。その人と目が合う。いけめんだ。
「は、はい…そうです。」
私は答えた。そういえばなるって人もがくさんも顔は整っている。優しい人たちなのか?一人を覗いて。
それから私はリビングに行くとまた三人知らない人が居た。
「おーこんにちはー、僕はるい。よろしくね」
仲良くなれそうな人に、
「なのかちゃん!?え、可愛いね!?彼氏いる!?あ、誘拐されてるから結局会えないかー」
そう言ってがははと笑う人、あおさんに、
「こんにちは。」
とても静かそうな人、しゅうさん。
計六人の顔が整ってる人達。まるで家族のようだった。
だけどがくさんは言った。
「俺ら家族みたいなもんやけど、実際は…
__殺し屋だからね。」