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「殺し屋、ね…」
静かな部屋でそう呟いた。
あれからみんなの自己紹介があって、今いる部屋に連れてこられた。ベッドはあるし、机もあるし、最近用意されたばかりなのかと思うほど綺麗な家具達に床。
てか、なんではるさんは私の存在を知っていたのだろう。手紙を書いた張本人…?
コンコン 『なのかちゃん入っていいー?』
どうぞという時には、既に彼の姿があった。あおさんだ。彼はドアの前にもたれて話をする。
「なのかちゃんって付き合ったことある?」
思わずは?っと出た言葉。怖い怖いと笑うあおさんに、どうなのと顔に出てる様子。
「ありませんが、どうして?」
「えーないの?可愛いのにー」
可愛いかわからないが、お礼だけ。彼は部屋から出て言った。一体なんだったんだろうか…
と、考えてる間になるさんが部屋に入ってきた。
「勝手に入らないでくれませんか?」
「怪しいものでもあるんですか?」
そう言ってこいつも笑う。怪しいものとは。何も無いが彼は口を開く。
「スパイじゃないんですか?」
スパイとは、普通に連れてこられただけだ。怪しいものは何も無い。両手を耳の横にやり探せばと言わんばかりのポーズをする。
なるさんは色々探ろうとした所、
「なる〜そんなことしちゃだめでしょ〜」
はるさんが開いてるドアから見ていた。はるさんを見た途端、なるさんの表情、さっきの態度と全然違い、
「すみません…」
と言って出ていった。二人はどんな関係なんだろうか。そしてまだいるはるさん。カレーを作って欲しいとの事。キッチンに向かうとしゅうさんがいた。
「私も手伝います。」
そう言って袖をまくり手を洗う。
「ありがとう。じゃあ具材を切ってくれ。」
わかりましたと言い具材を切る。カレーのルーが入っているケースが目の前に出ていた。食べれるサイズに切る。
しゅうさんは本当に無口だ。何も喋らない。私は話しかけた。しゅうさんはなぜ殺し屋をしているのか、と。するとしゅうさんの手が止まった。そして言う、復讐をするためだと。
(復讐…?)
「親が突然帰ってこなくなった。父さん、母さん。何者かに殺されたんだ」
その復讐だ、としゅうさんは話を終わらせた。なんと声をかけたらいいのか、いや、変にかけないほうがいいかと思い、私は黙っていた。
他の人はなぜ殺し屋にはいったのか、なぜこんなことをと考えが広まる。ご飯も食べお風呂も入った私は、特にすることがなかった為ベッドで横になっていた。にしてもふかふかなベッドだ。ぐっすり寝れそうで、家とは違う。
「おい」
突然の声にうわあ!と変な声が出てしまった。振り向くとがくさんがいた。
「驚かさないでくださいよ…」
「依頼が来てる。明日、助手として頼む。」
といって部屋をでていった。もしかして私も殺しを…と怖くなって、せっかくの初ふかふかベッドはぐっすり眠れなかった。