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いよいよ助手としての仕事がスタートした。
助手は通行人がいれば殺す、それだけでいいらしい。ちなみにこの殺し屋には”No,“があり、No,1 はるさん、No,2 がくさん、No,3 しゅうさん、No,4 なるさん、No,5 あおさん、No,6 るいさん となっている。強い順らしい。この順番は月に一度のタイマンで決まるという。ただ、はるさんのNo,1は絶対らしい。謎に。
依頼も厄介な人が多い。ほぼ復讐。一人につき五万。私を殺せと依頼したのは結局、クラスメイトだったらしい。
そしてこの前行ったばかりの公園で、がくさんは女性を。通行人はいなかった為、私は女性を近くの森に。
「天国で幸せに暮らしてください。」
そういって私はその森を後にした。いつか殺しをしなければならない時がくることが怖く、その日もあまり眠れなかった。
次の日の朝、ニュースを見た。そこには、
「私が映ってる…」
他の人もその声を聞きテレビの方を向いた。母が、なぜか泣いていた。あんなことをしておいて。
『なのかはほんっとにいい子だったんです…』
そして’友達’と言われてるあの女子たちも、
『なのかちゃん、どこいったの?』
『早く戻ってきてね』
『”また遊ぼう。”』
と。私はテレビを消そうと、リモコンに手を伸ばした。するとなるさんは、 リモコンを私より先に手に取った。
「消してください、見たくないです、聞きたくないです」
するとなるさんは手を伸ばしてテレビを指した。
「なんですかこの映像。貴方、色んな人に迷惑かけてるじゃないですか。はるさんから話は聞きましたが、はるさん、この人じゃないのでは? 」
そして彼ははるさんの方をみた。みんなの目線の先は私、もしくはなるさん。私は部屋に逃げるように戻った。
コンコン 『なのかちゃん、僕だよ。』
入るね、と部屋のドアをあけた。私に拒否権はないのか。入ってきたのはるいさんだった。
「はるさんが、なのかちゃんのこと調べるみたい。だけど家には帰すことはできない、その時は殺すって。」
「…いっその事殺されたい」
私は思わずぼそっと呟いてしまった。
「…ねぇなのかちゃん、ニュースに出てたお母さんとかクラスメイトって、嘘のこと言ってるの?」
私はコクっと頷く。
「そっか、はるさんに言ってみる」
「信じてくれるんですね、るいさんは…」
僕も信じるよとあおさんが入ってきた。そしてがくさんも、はるさんも。
「ごめん、聞いてた。ごめんねなのかちゃん、色々と。 」
「はるさんが謝ることじゃありません。」
ほら謝って、とあおさんが連れてきたのはなるさんだ。
「なのかさん、さっきはごめんなさい。」
「…もう大丈夫ですよ」
と、私は笑顔をつくった。安心させたかったからだ。
「笑顔きごちないなお前。やっぱお前の顔面は世に絶望してる感じや。 」
と、がくさんは言うと
「こら、失礼でしょ」
「がくそれは酷い」
など言い合っている。一応私の部屋だ。しゅうさんは、どこにもいない。そーゆー所も含めて、なんだか、本当の家族みたいだった。