pint 『 』 心情 《 》
rada 「 」 心情 〈 〉
ピコン
1件の通知。
それは密かに想いを寄せている人からだった。
『らっだぁ今日暇ー?』
俺はすぐに返信した。
「暇だよ?どした?」
『よかった!俺も暇だから久々に会わない?』
「いいよ〜」
『じゃあ〇時×分にいつものところね!』
「りょー」
2年ぶりだろうか、
好きな人に久々に会わないかと誘った。
するとすぐにいいよと返信をもらった。
急いで準備をし向かうとそこには2年前と
何一つ変わらない彼がいた。
心臓が高鳴り止まっていた。
すると、
「あ、ぺんちゃーん!」
彼がこっちに向かってきた。
『ご、ごめん!遅れた、!』
「ん?全然待ってないし気にしてないよ?」
「てかぺんちゃん緊張してる?笑」
『はっ?!別に…してないし!』
「そっかそっか〜笑」
『おいっ!笑うなしー!』
「ごめんごめん笑」
「どこ行く?」
『海、行きたいなって、!』
「海、?」
『嫌だったら全然!!らっだぁに合わせる!』
「海いいね!行こ!」
『あ、え、?』
「少し遠いけど凄い綺麗なところがあるんだよ」
『え、いいの?』
「うん、?いいよ?」
『その、自分で言うのもあれだけどさ…』
「?」
『俺ばっかりわがまま聞いてもらって、』
『らっだぁは嫌じゃない?』
「何言ってんの〜?」
「俺はどこでもいいよ」
「ぺんちゃんと笑っていられるなら!」
『なんだよそのカップルが言ってそうなこと笑』
「正直カッコつけたわ笑」
『笑笑』
「電車乗ってこ!」
『うん!』
ガタンガタン
俺はスマホでぺんちゃんが好きそうな店を探す。
ぺんちゃんはなんだか様子がおかしい。
隠してるけど普通に分かる。
2年前とは様子が違った。
確認するとやっぱりそうだった。
ぺんちゃんはアンチコメントに傷ついている。
だから俺はそんなこと忘れるくらい笑って欲しい
その為リラックスできるような店をさがす。
その海は人がほとんどいない。
その近くのカフェも人が少ない割に美味しい。
だから人見知りの彼にとってはベストだと思う。
『ね、らっだ、』
「ん?」
『肩、寄っかかってもいい、?』
「いいけどなんで?眠い?」
『うん、』
「そっか、いいよ」
『ありがとっ』
そして綺麗な黄色の髪が俺の肩に当たる。
すぐに彼は眠りについた。
〈こんな天使にアンチとか狂ってるわ。〉
〈ほんと許さねぇ。〉
〈俺が守らないと。〉
『んぅ….りゃだ…..』
寝言で俺の名前を呼ぶ。
〈可愛いな。〉
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