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ここは昆虫の国「インセクトランド」!沢山の虫たちが暮らしていますよ!
あら?みんなで何を話しているのかな?木の穴にみんなが集まっていて、不気味な話をして盛り上がっているようです。
マメコバチのテオ「ガタガタ。音がした方に、ゆっくり歩いて行くと、オバケが・・・・・・ガオーー‼︎」
「キャー‼︎」
みんな「うわー‼︎」
私とみんながとても大きな悲鳴を上げました。
マメコバチのテオが笑いながら言いました。
テオ「どう?怖かったかい?」
「ウフフ。テオありがとう!怖い話を聞いて怖かったおかげで夏の暑さ吹き飛ばしたわ!でも私、もっと怖い話聞かせて夏の暑さを無くしちゃいたいわ!」
妖精の私は大興奮!テオが私たちみんなに怖い話を聞かせていたのです!
ヘラクレスオオカブトのガブリエル「いやははは・・・・・・まあまあ・・・・・・だな・・・・・・」
ヘラクレスオオカブトのガブリエルは汗を流して苦笑い浮かべました。モンシロチョウのエデンは、私と同じく全然平気そうですね。
「あれえ、ガブリエル。あんたほんとは怖い話とオバケ苦手なんでしょうね!」
私がガブリエルをからかいました。
ガブリエル「おい、未来ちゃん!」
ガブリエルはオロオロしますがバレバレで冷静な私を見て自分で落ち着かせました。
オオクワガタのラファエル「見て、アダムなんて!」
ヒメボタルのアダムは、お腹を光らせながら、顔を下に向けて怖がってます。
ナナホシテントウのミア「ミア怖い話大好き!ねぇ、もっと聞かせて!」
ナナホシテントウのミアは私と同じ全然平気そうで明るくテオに言います。
モンシロチョウのエデン「あ、そういえば、最近のお茶会で聞きましたわ。森の奥に大きなオバケが出るって噂」
「エデンそうなの?」
エデン「なんでも、大きくツノがあって、恐ろしい一つ目でぎょろっとこちらを見てくるんだとか」
「まあ!」
テオ「ツノに一つ目・・・」
ラファエル「そ、そんなのほんとにいるのかな?」
ミア「ミアそのオバケ見てみたい!」
好奇心旺盛なミアに私たちはびっくり仰天!
「ちょっとミア何言ってるのよ⁉︎」
私は驚きますが、ミアはあまり言うこと聞いてくれません。
ミア「みんなで行こうよ、ねえ?」
ガブリエル「あ・・・うん、面白そうだな・・・・・・」
ガブリエルは断ろうとするがミアの願いのため苦笑い浮かべて引き受けました。ラファエルはびっくり仰天で何も言ってません。
ミア「やったー!」
アダム「えぇー?」
アダムは尻もちつきながらミアを見て震えました。
「もうミアったらしょうがない子ね!」
私はミアを見て呆れました。
夜、私とアダムとミアとガブリエルとエデンとラファエルは、テオを先頭にそのオバケの正体を観察に行きました。
ラファエル「おいら夜は好きだけど、ちょっと怖いな」
ガブリエル「ぐは、ぐは・・・俺様が着いているから、みんな、安心しろ・・・?」
かなりビビっているガブリエルはラファエルに声をかけて、アダムもビビりながら頷きました。
アダム「う、うん・・・」
アダムは木の枝を足で踏みつけてしまいました。アダムとガブリエルは悲鳴を上げました。ガブリエルはその拍子に地面に転びました。
ラファエル「ガ、ガブリエル?」
「ガブリエル、大丈夫かしらね?」
私はガブリエルを見て苦笑いを浮かべました。
ガブリエルは背中をぐるっと回って起き上がり、ガーンとなった顔で笑い浮かべました。ミアは唖然、岩に隠れていたアダムはショックを受けました。
アダム「帰りたいよ・・・>_<」
アダムはガブリエルの後ろに隠れて、みんなの跡をついて行きました。
エデン「オバケが出るって聞いたのは、この辺りなんですけど」
私とみんながキョロキョロしていると。
テオ「Look!もしかしてあれかな?」
テオの指差す方へみんなが見るとエデンが見たというオバケの正体が!
テオ「ツノと、一つ目・・・」
ラファエル「なんだ、切り株じゃん!」
「オバケの一つ目の正体はキノコのライトで、ツノの正体は切り株の枝ってわけね・・・」
エデン「きっと見間違えたのね」
「もうエデンったら( ^∀^)切り株いつも見てるならちゃんと調べるのが一番よ( ^∀^)」
エデン「未来さん、そうですわね( ^∀^)」
エデンと私は笑い合い、アダムはホッとしてガブリエルの後ろから苦笑いしました。でもミアは諦めませんでした。
ミア「えー?オバケ見たかったのに!そうだ!」
ガッカリなミアは何か企んでいるような笑みを浮かべました。
ラファエル「あれ?ミアがいないぞ?」
ラファエルがミアがいなくなっている事に気づいて声をかけました。
テオ「What!?」
アダム「もしかして・・・」
エデン「ほ、本物のオバケの仕業?」
「もうミアったら子供ね!」
ますます呆れた私と心配するみんなはキョロキョロ。
ガブリエル「ミア!どこだー!」
エデン「出ていらしてー!」
アダム「どうしよう。ミアがオバケに食べられちゃったら」
ガブリエル「探すぞ!」
ガブリエルと私とエデンとテオとラファエルと共にミアを探しに行き、アダムは残りました。
アダム「で、でも、怖い・・・」
草むらで、ミアがどんぐりにふたつ穴を開けて、葉っぱをつけて、白いチョークで鼻と口を描いてオバケのコスプレができあがりました。
ミア「よいしょ。出来た!みんなびっくりするぞ!」
ミアはどんぐりで作ったオバケのコスプレを被りました。
ミア「オバケだどー!」
すると風が吹いてきて、つけたはずの葉っぱ一枚が飛んでいきました。すると、森の木がオバケのような目や口が光ってきました。ミアは悲鳴を上げました。
みんながミアを探している途中、ミアの悲鳴が聞こえてきました。
アダム「え?今の声、ミア?みんな!」
アダムが声をかけると私やみんなの姿がありません。
アダム「え?え?」
ミアの声「助けて!」
アダム「ミア!大丈夫⁉︎」
アダムはお腹を光らせて走ると、悲鳴を上げたままのどんぐりのオバケが!アダムはどんぐりのオバケと合流してお腹をチカチカ光らせながら輪になって逃げると、小さなどんぐりのオバケが悲鳴を上げまくりながら追いかけ回っています。
アダム「オバケ!オバケー!」
アダムが悲鳴を上げて逃げ回ると、どんぐりのオバケが岩にぶつかり、どんぐりのオバケのコスプレが脱ぎ始め、転びアダムが見つめると、ナナホシテントウのミアでした。
アダム「え?ミア⁉︎」
曇っていた空に満月が照らされ、森の木の目と口の光も消えると、ただの空いている穴でした。
「ミア、なぜこんな事をしたの?私たちミアの事とても心配したわよ!オバケに食べられちゃったと思ったわよ!」
私はミアに姉のように初めて叱りました。
ミア「ごめんね。ミア、みんなを驚かそうと思って。でも、でも・・・怖かったよ〜(T_T)」
ミアの目から大粒の涙がこぼれて泣き出して、エデンに抱きしめられました。
エデン「あらあら」
私はミアに無事でよかったと思い微笑みました。
「ミア、おいで」
私はミアに両手を伸ばして言いました。
ミアは私を見て、泣きながら私を抱きしめました。
ミア「未来お姉さん!ごめんね(T_T)」
「ミア、もういいのよ。ミアが無事だった事を知ってとても嬉しいもの」
私はミアを強く抱きしめ頭を撫でてキスをしました。
ラファエル「でもすごいよなアダム。あんなに怖がってたのに」
アダム「あ、うん!怖かったけど、ミアがいなくなっちゃうのが嫌だったんだ。そしたら、体が動いて」
アダムの言葉にミアは泣くのをやめてアダムを見つめます。
ガブリエル「勇気を出したって事だな!」
ガブリエルはアダムの肩を叩いて言いました。
テオ「アダムBoy、Excellent!」
ミア「アダム、ありがとう」
ミアにお礼を言われ、アダムはとても嬉しそうに笑いました( ^∀^)私はミアを見つめ、私もミアともっと遊びたいし別れたくないなと思うのでした。
つづく
次回もお楽しみに♪
アダム:ゆうきをだして、いっぽをふみだそう!