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主要登場人物一覧
望月輝人(27)…3代目主人公 近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
片倉陵(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
河内慶六(24)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
松山和也(22)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
新島雄士(20)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
森田瑛人(19)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属準隊員
伊山新介(19)…近畿方面隊警備科所属
松浦風雅(34)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班主任
水島慶太(31)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班所属正隊員
赤木龍一(48)…近畿方面隊警備科第4区域機動第1作戦班班長
三島和志(51)…近畿方面隊長
岸田正龍(39)…国家保安庁2代目長官
……………………………………………………………
「VXガスにより緊急待避」
望月は無線連絡を送りながら走り続けた。
望月から無線連絡を受けとった赤木は直ぐに無線機を握った。
「VXガスによる負傷者発生事案入電中、衛生及び本部特殊科に至急応援要請」
「本部特殊科了解。現場情報は追って連絡求む」
「衛生科近畿救急部隊了解これより現場に急行する」
赤木が無線連絡を送っていると遠くから走ってくる望月と片倉の姿が目に入った。
「大丈夫か?」
水島は望月らに声をかけた。
「新島が膝に被弾して中に…」
片倉が言うと水島は赤木に目をやった。
「既に赤木さんが応援要請を出してくれてる。しばらく休んどけ」
1時間後
特殊科陸上特警隊を乗せたヘリと近畿救急部隊を乗せたトラックが現場にやってきた。
赤木は近畿救急部隊長、陸上特警隊長と3人でこれからの作戦について話していた。
「VXガスなんて何年ぶりだ?日本にもまだそんな武器があったのか」
陸上特警隊長の平岡が言った。
「とにかく、一刻も早くしなければ被害者が増えます」
近畿救急部隊長の中尾が言った。
「校舎は3階建て。数は3つ。一斉突入しか道は無いだろう」
赤木が言うと中尾はある機械を見せてきた。
「ガス吸引器。これでVXガスを吸引します。」
「総員、ガスマスクを装着しろ。VXガスなんぞ絶対に吸うな。倒れそうになっても根性だ。根性で戦うぞ」
平岡は声を荒らげながら無線連絡を送った。
「昭和くせーな」
赤木が呟くと平岡が赤木を睨みつけた。
「あ?なんか言ったか?後俺昭和生まれじゃねーからな」
「あっそ。」
そう言いながら赤木歯装備を装着し始めた。
「何してるんすか?まさか自ら出動されるおつもりですか?」
中尾が聞いた。
「俺の国保隊員人生ももうすぐだ。最後ぐらい派手な仕事をさせてくれ」
「最後?どういう…ことですか?」
中尾が聞いたが赤木は何も答えず着々と装備品を装着し始めた。
通報を受け機動第1作戦班が出動してから4時間が経過した。
長官の岸田からの臨時命令により現場の最高指揮権が赤木に与えられた。
「これより、3つの校舎からの一斉突入作戦を行う。衛生を先頭に特警、第1作戦班の順番で隊列を組み突入せよ。人質救出を最優先に行え。犯人への射殺は個々の判断に任せる。以上」
無線連絡を終えると赤木は第一校舎の前にいた隊列に入った。
「突入開始」
赤木からの突入を合図に衛生 特警 第1作戦班による連合部隊が一斉に突入した。
「おい、何だなんかうるせーぞ」
「俺、見てきます」
体育館に立てこもっていた男達は、聞こえてくる足音に焦りと恐怖を覚えた。
「相馬さん。やべーっす。国保の野郎、遂にやってきたっす。どうしたら…」
「知るか。成功したら1億。これだけは変わらん。以上だ」
電話越しでの相馬からの言葉に男達は、団結力を覚えた。
そんな時、体育館のドアが開いた。
「国家保安庁だ。手を挙げろ。」
先頭にいた赤木が銃を構えたまま叫んだ。
「ちょっとでも動いてみろ?心臓撃ち抜くぞ?」
森田が怒鳴った。
「人質の救出だ。やれ」
水島が言うと救急部隊員らが人質のもとに駆け寄った。その間特警隊員らは人質と救急部隊員らの警護を行った。