⚠️注意⚠️
・太中
・Dキス、耳責めあり
・中也がモブと付き合っていたという設定あり
・かなり♡が多い(テンション上がりすぎました)
・中也のかっこいいあの感じはありません
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疲れていた。
それはとても。
だから、何気なく佇む彼処に、居座りたいと思ってしまったのだ。
カランカラン
『ああ、お客様ですか。いらっしゃいませ』
ニコリと微笑む若いこげ茶髪の男。なんだか、その笑顔に妙な胸騒ぎを覚えた。
「…」
『ふふ、随分とお疲れのようですね』
『今、貴方以外にお客様は居ないですし、好きに使ってください』
「…はい」
店の中は狭く、淡いオレンジ色のランプが吊るされていた。中々洒落た店だと思う。
不貞腐れたように適当な席に座ると、カランと音を立てて水が置かれた。
『どうぞ』
「…さんきゅ」
『元気のない方ですね。何かありましたか?』
そんなストレートに言うお前失礼すぎでは?
いや、元気がないのは事実だが。
「…別れたんだよ」
『別れた…とは?』
「うるせ、こう云ったら普通判るだろ」
『おや、私はエスパーじゃないから判りませんよ』
「半年!付き合ってた彼女と!別れたんだよ!!!」
『そうでしたか。それはすみません』
声色を変える様子もなく淡々と謝る其奴に、また苛立ちが募る。
別れの切り出しは向こうの方だった。告白してきたのも向こうだったが、俺に飽きたとかなんとか言われて捨てられた。
『成程。それで落ち込んでいたと』
「…違う」
『それでは、なぜそんなに落ち込んでいるのですか?』
「……」
正直、彼奴と根本的に気が合わないことは俺も薄々気づいていた。だから、今更別れようと言われたところで嫌悪感は湧かない。
でも、だけど、
「独りは、寂しい」
『そうですか…』
「恋って難しいんだよ…」
『ええ。そうですね』
淡泊な返事だけど、でも、俺の言葉を否定せず一つ一つに反応してくれている。
俺の話をちゃんと聞いてくれているのだ。
それがわかると、先程の苛立ちや緊張感が少し解れた気がした。
コトッ
「?此れは…? 」
『ふふ、ココアですよ』
『元気が出るようにおまじないをかけましたから♪』
「否、おまじないって…」
無邪気な子供が言いそうな言葉だ。
「俺、頼んでねぇよ?」
『いいんですよ。特別サービスです』
そう告げてニコリと微笑む。
「…じゃあ、遠慮なく」
恐る恐る口に含むと、ココア独特の甘みとまろやかさが口に広がった。
あったかい。
まるで、俺の心を和らげてくれるような。
「…美味い」
『そうですか。なら作った甲斐がありました』
「……マスターさん」
『はい、如何しました?』
「話、聞いてくれ」
『勿論ですよ』
嗚呼。あったかいな。
「んー……」
『お客様、もう帰られますか?』
「…此処にいる」
『ふふ、気に入って頂けたようでなによりです』
『じゃあお客様、今度は私の話を聞いてくれますか?』
「?別に…いいけど」
『話というより、頼み事といいましょうか』
今迄聞く側だったマスターが話す側になるのは、一寸違和感がある。
ガタッ
マスターがカウンターから出てきた。
「…?マスター?」
グイッ
「はっ!?ちょ…!」
近い。物凄く近い。
机を背に、壁ドン…とは違うが押し倒すようなそんな状態になる。
それに、綺麗な顔をしている。いくら男とはいえ、この顔は目に毒すぎる。
「え、あ…えと…マスターさん…?」
『違う。マスターじゃなくて太宰治だよ』
『君はなんて名前?』
急に距離感が近くなったような…つか、タメ口になってるし。
「な、中原…中也」
『そっか。中也か』
怖くはないけど怖い。急に如何したんだよ此奴…
「だ、太宰さん…?」
『中也、目閉じて』
「え、ちょ…」
こんな体勢ですることって、真逆…
とかなんとか思いつつ、目を閉じる。
あれ、なんで俺はこんなに驚いてるんだ。
否、違う。決してそういう訳では…
ピンッ
「!?いっって!!」
『あははっ!間抜け顔〜』
「はぁぁぁ!?!?」
俺の緊張とは裏腹に、太宰さんはデコピンをしてきた。サラッと間抜けとか云われたが、今は其れを咎めたい訳じゃない。
「いや、なん…」
『ふふっ』
『キスされるかと思ったでしょ』
「はっ!?ち、違ぇわ!!!」
全力で否定した心算だが、声は裏返り、顔もすごく熱い。
そんな俺を揶揄うように、太宰さんはくすくすと笑う。
そしてまた近づいてきたかと思えば
『期待してたの、 バレバレだよ』
なんて耳元で云うから
「〜〜〜〜!!!!!」
「こんの莫迦太宰!!」
と無理矢理引っ張り剥がした。
『痛いよ〜中也』
「急になんなんだよ…つか、頼み事したいんじゃねぇのかよ!!」
『御免御免、君可愛いから、つい』
「………理由になってねぇよクソ」
『とか云っといて顔真っ赤〜(笑)』
「黙れッ!!!」
出会った時のあの丁寧な態度と敬語は何処へ行ったのか。
むしゃくしゃした気持ちを押し流すように、冷めきったココアを一気に飲み干した。
「はあっ…はあっ…」
甘い。先刻よりも。
彼奴の所為だ。彼奴が変なこと云うから…
『中也』
トンッ
今度はちゃんと壁ドンをしてきた。
心臓が五月蝿い。
太宰には聞こえてねぇかな。
愛おしく、けれども真剣な表情で、口を開いた。
『ここからが頼み事』
「…なんだよ」
『独りが寂しいならさ、私じゃ駄目?』
「は…?? 」
何を云っているんだ此奴は。
『新しい恋、私と始めるのは嫌?』
「……!!」
恋?俺が?太宰と?
つまり、其れは……
『私、中也に一目惚れしたんだ』
『だから、私と付き合って』
「あ、えと、いや」
如何しよう。顔が熱い。心臓が五月蝿い。この感情は何て云えばいいのだろう。
否定したくても否定できない思いが、徐々に込み上げてくる。
「………」
「……太宰、」
「太宰…」
『如何したの?』
「俺も、その…」
「……」
『ふふ、俺も、何?』
「…判ってるくせに」
『わからないよ。エスパーじゃないから』
いつかの言葉をまた俺に投げてきた。
「…好き」
『目見て云って』
こんな至近距離で云わなければいけないなんて、此奴は本当にどこまでも意地悪だ。
グイッ
「太宰が、好き…」
否定したかった感情は、もう否定ができなくなっていた。
『…ふふっ、嬉しい』
ぽんぽん
柔らかな手で俺の頭を撫でた。
それにまた顔が赤くなる。
「散々思わせぶりなことしたんだから、早くやれよ」
『何を?』
「……キス」
『ふふ、今度は素直に云うんだ』
「うっせぇ」
くすくす笑いながら顎を掬い上げると
ちゅっ
「ん…っ、」
軽く口付けただけなのに、もう頭が蕩けそうだ。
「…(もっと、して)」
ぎゅっ
『!』
『…(ふふ、可愛いなぁ♡)』
ぐちゅっ
「!?♡」
突然の強い快楽に目がチカチカとなる。
『(もっと…♡)』
「ん”♡♡〜〜ッ”♡」
『(これだけでこんなに気持ちよくなっちゃって…♡)』
『(もっとドロドロにしたいなぁ♡)』
グチュグチュ
「ぁ”♡♡あ”ぇ♡♡」
「ん”〜〜〜♡♡」
歯列をなぞられ、舌を重ね、ゆっくり激しく口内を犯される。
そして更に奥へと入ってくる。
グチュッ♡レログチュッ♡
「あ”ッ〜〜〜”♡♡♡」
「(やだッ♡奥だめぇ♡)」
トントン
『ぷはっ…』
銀色の糸が引かれ、ぷつりと切れる。
『如何したの?』
「はあっ…♡はあぁ…♡」
『そんなにキス気持ちいい?♡』
わざと耳元で囁かれ、更に躰が反応する。
『耳も好きなの?』
「…♡」
『目、ハートにしちゃって…♡』
『キス、初めて…ではないよね?』
「深い方は、初めて…」
『そっかー♡よかった♡』
甘い声で囁かれる度、理性は脳と共にどんどん溶けていく。
『続き、しよ?♡』
「ん…♡」
早くしろと云わんばかりに、腰に手を回す。
ちゅっ♡
グチュグチュレロッ♡♡
「あ”ん”ッ♡♡♡あ”ッ〜〜♡♡」
『中也の口、ココアの味する…甘くて美味しい♡』
「甘すぎだばーか…♡」
『そう?』
口内はココアの甘さと太宰の甘い唾液でぐちゃぐちゃになっている。
甘すぎ、とか云っておきながら、また再び口付ける。
グチュグチュ♡
レログチュ♡♡レロレロッ♡
「あ”♡♡へ”ぁ♡♡んぇ”♡♡♡」
「ん”〜〜〜ッ”♡♡♡♡」
『っ…♡♡』
『(もっと意地悪しようかなー♡)』
サワッ
「あ”!?!?♡♡♡♡♡」
「(耳っ…♡)」
グチュグチュレロッ♡♡
スリ…♡
「や”ッ”♡♡♡あ”ん♡♡♡」
「(可笑しくなるッ”♡やだぁ♡♡)」
やだとは思っていても、矢っ張り躰は正直で。
太宰の背中に腕を回してもっとくれとお強請りしていた。
『ぷはっ』
「ふぇ…?♡」
『もう…そんな物欲しそうな目しないで?♡』
『今からもっとぐちゃぐちゃにしてあげるから♡』(耳元)
「ひ”ッ♡♡♡」
ちゅっ♡
「!?♡♡ちょ、何してッ…♡」
『何って…耳好きなんでしょ?』
「あ”ッ♡♡♡そこで喋んなぁッ”♡♡」
『息かかるだけでこんなに喘いじゃって…舐めたら如何なるかなー♡』
「だめぇ♡壊れ__」
グチュグチュッ♡
「あ゛へ”ッ”♡♡♡♡」
『あーアヘ顔になっちゃったねー♡』
「〜〜〜♡♡♡♡」
レロッ♡グチュッ♡
「や”♡♡あ”う”♡♡♡」
『ほら…もっと鳴き給えよ♡』
Fin
コメント
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ラブラブ…!✨(別連載の敦&芥川の真似)
とても尊い...続きほすぃです..(?)こういうパロ(?)大好物...(^¬^)
ん"ん"ん"ん"ん"ん"ん"ッ(悶え) 尊い...神......