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2件
へーい誤字ってる〜!wへい乙〜w((((
wrwrdじゃありません
陸海家…?注意
キャラ崩壊してますぅ()
本人なのにね
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別の世界線の天羽
「 別の人格者を知っている天羽 」
「…なんでわかってくれないの!!!」
「…」
「黒はいつもそう!」
「私の意見なんて全く聞いてくれやしない!」
天羽が別の人格、黒にそう怒鳴る。
黒は何も言わない。感情がない黒は天羽の気持ちがわからないのだろう。
「…」
「それはお前のためで…」
「全然私のためじゃない!!!」
「もう知らない!!!」
「黒なんて」
「……」
人格者達…いや、天羽が来れる心の空間。
天羽はそこから出て、現実世界に戻った。意識が戻った天羽はいつもよりどこか暗く、元気で無邪気な天羽はどこか嘘でできているようだった。
「おい…さすがにお前…」
「私は何か悪いことをしたのか?」
「え…いや…」
「当たり前でしょ!」
「なんでお前が天羽を傷つけさせてるんだよ!」
赤が黒に怒鳴った。
「…」
「ちょっと…赤、言い過ぎ」
「言い過ぎ?!そんなことない!!」
「じゃあなんだ!お前はこいつが天羽を傷つけたのが仕方がなかったことって言いたいの?!」
「そういう訳じゃ…」
何も言い返せなくなった青。こんなことで喧嘩してたら俺たちの存在の意味が無い。
そう思って止めようとしたのだろう。
「俺は天羽のところに行ってくるから」
それだけ言い、赤は出ていってしまった。
「…まあ赤の言う通りだよ」
「どうしてあんなことしたの?」
「わからない」
「はあ?」
さすがにやっていい事と悪いことがあるだろ。という。
それでも黒はどうしてあんなに天羽が怒っているのか。分からなかった。
「あれは危険なものだったかもしれない」
「だけど天羽にとってはどれだけ危険でも心の寄り添えになる大切な宝物だったんだ。」
「それを壊した君に気持ちは分かるかい?」
「…わからない」
「私はあいつを守るために生まれた。」
「だから少しでも危険なものは排除しないといけない」
「これって悪いことなの?」
悪気はない黒。いくら強くたってわからないこともある。この世に完璧な存在なんてないんだから。
不完全じゃないとこの世では生きていけない。
「…黒の言い分もわかるけど」
「それでもあれはやりすぎた」
「後で天羽に謝った方がいいよ」
そういい彼女は黒の目の前から消え去った。
「…」
「あのたかがヘアピンを壊すだけでそんな怒るか…?」
『心の寄り添えであって大切な宝物なんだよ』
「…宝物…」
「…そっか」
「私が天羽のことを宝物というように」
「あのヘアピンも天羽にとって宝物だったんだな」
自分の気持ちと重ね、ようやく天羽の気持ちを理解した黒。
「どんなに危険なものでも…」
天羽が着けていたあのヘアピンは葵から貰ったものだった。
しかし、それは不幸なことに戦闘中、不意に呪いをかけられてしまったのだ。
何故にヘアピンか。
それは天羽自体の肉体が強すぎて何故かヘアピンにかかったのだ。意味不明。
その呪いの正体はあの人格者達にしか分からない。
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「天羽…黒も黒で事情があったんだ」
「許してあげない?」
「嫌だ!!!なんで!?」
「赤もそんなこと言うの?!」
「やめて!!出ていって!」
「…ごめん」
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「どうだった?」
「…ダメだった」
「まあ…しょうがないよね」
「あの子から初めて貰ったプレゼントなんだから。」
「……」
「…何の用だ黒」
「…いや、天羽に謝ろうって思ってね」
「…なら早くしな」
「相当傷ついてるぞ」
「…そのつもり」
「すまんな、ありがとう」
黒が天羽の元へ行った。
正確に言うと天羽の意識の部屋に。
「…不器用だなぁほんと」
「それは全員同じでしょ」
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「天羽」
「…なに?」
反応してくれた。そこは天羽の優しさだな。私はその天羽の優しさを踏みにじらないように自分が思っていることをそのまま言った。
「私は、あのヘアピンのことなんて正直危険な邪魔なものだけだと思ってた」
「黒もそう言うの?!」
「だけど、それはお前にとって宝物で、私が天羽に対する気持ちと同じだった。」
隠し事なんてしないで、ありのままの自分で天羽に伝える。
「許されないことをしたのは知ってる」
「だけど、私の謝罪の言葉だけは聞いて欲しい」
「ごめん」
「それだけ、それじゃ…」
「まって」
帰ろうとすると天羽に止められた。
天羽はさっきまで背中を向けていた。しかしこっちに振り返りこういった。
「分かってくれたならいいよ」
「完全に許すことは出来ない…けど」
「私も言いすぎた、ごめんね」
あぁ。私はこの子のこういうところに引かれたんだ。
私には感情なんてないはずなのに…
なんでだろう。
すっごく…嬉しい…?
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「天さーん」
「…どうしたの葵」
「はいこれ」
「?!」
「なんか、壊されたんやろ?」
「これかわり」
「…っ…」
「いらないなら捨てるけど」
「いるいる!!」
「wwwww」
天羽は葵から新しいヘアピンを奪い取り、頭にそれをつけた。
「わあ…」
「ありがとう!!葵!!!」
「ん、どー致しまして」
新しいヘアピンは、天使のような綺麗で真っ白な羽のヘアピンでした。
別世界の天羽の話はこれにておしまい…