【もう何もありゃしない】
教室の隅にぽつり。誰とも目が合わない、合わせない。
心が抉れる。切り傷で醜くなる。
うり「はぁ〜あ…次数学やん…だっっる!」
どぬく「それなぁ。帰りたいぃ」
るな「そうですか?私得意ですよ!」
ゆあん「るなの得意は俺達とトントンだぞ…」
るな「え?どういうことですか」
もふ((ジー
うり「てかさ…?」((チラッ
もふ((サッ…ドクッドクッ
心臓がどこにあるか分かるぐらい鳴っている。
呼吸が速くなりそう。汗が滲んでくる。
スタ…スタ…
ドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッドクッ…
「もふくん…」
もふ「な、に?」
自分でも声が震えてるとわかる
うり「元気無いね。顔色悪いよ。保健室行く?」
心配だとわかってる。でも『帰れ』と言われてる様に感じる。
辛い
もふ「大丈夫だから。気にしないで。」((ガタンッ
うり「あ、ちょ、もふくん!!」
ざわついだ空気。圧迫感のある教室。逃げたかったから…
ザワザワ
「なんだよ?喧嘩?www」
「ウケる~」
ゆあん「おい…うり?」
うり「…」
差し出していた手が震える。
俺は今きっと酷い顔をしている。
どぬく「だ、大丈夫…?」
るな「震えて…ますよ」
うり「ハァッ…ハァッ…ハァッ…」
視界が狭まっていく。
「…り!……う…」
ペラ…ペラ…
本を読む手が速い。
「お、もふくんじゃ〜ん」
「本当だ〜」
誰
もふ「…?…」
「www…知らないか」
「君今じゃ校内で有名だよ」
もふ「ど、して」
「カラフル🍑って時点で有名だけどね〜…」
「うりを殺そうとした犯人って…www」
もふ「…違う…違うよ…そんなんじゃ」
「そんなんじゃ?www…はぁ」
「舐めたこと言ってんじゃねぇよ」
冷たかった。
ポトッ…
涙の落ちる音。木製の机に滲んでいく。
「こんなんでメソメソすんな」
「だから…そんなんだから…」
「もういいわ」
〈お前酷い奴だな〜www
〈そうか〜?
『凶悪犯罪者』…ってレッテルが貼られた。
『だから…そんなんだから…』これに続く言葉はきっと…
『仲間にも嫌われてる』だろう
息が詰まる。
パチッ
瞼を開くと見慣れない天井。白いカバーの羽毛布団。
うり「ど、こ…?」
シャッ
カーテンがいきなり開けられる。
先生「目覚めた?体調はどう?」
うり「あ、はい…まあ…」
先生「なんかあった?」
うり「特に…でも一つ聞きたいことが」
先生「なんでも言っていいよ」
うり「自分が悪いと思い込んでる人の…慰め方…を…」
先生「な〜んだ…いいよ教えたげる」
教室~
あれ…うりは…?
ゆあん「うり…大丈夫かな…」
るな「心配ですね…」
どぬく「うりなら…なんか大丈夫そうだけど…」
ゆあん「www」
ヂグッ
胸が…痛いッ…針で刺されたみたいな痛み。
もふ「いだい”…」
どぬく「…大丈夫?…」
もふ「ヒッ…大丈夫だから”ッ…」
ゆあん「おい…どぬ」
どぬく「…あ…」
え…何。今の。
どぬく「ごめん。もふくん…」
るな「…」
何か言ってよ
嫌なら言ってよ
ねえ
ねえ
苦しいよ
ねえ
ねえ
何か言ってよ
もふ「ねえ…辛いよ((ボソ」
コメント
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え、神😇✨💕!