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テラーノベル(Teller Novel)

かや

でね、ここって昔、処刑場だったんだって

私がそう囁くと、ふたりは情けない声をあげました

場所は学校の裏側にある、ちょっとした山

夏は雑草まみれで、普段なら来たくもないのに

この日の私たちは、ちょっとした涼しさを求めて

いつもなら絶対に登らないそこにいたのです

そう、真昼の怪談のために

かや

ここには入るなって言われたことあるでしょ

かや

それって、そのせいらしいよ

かや

首のない人が列になって歩いてるのを

かや

見た人が何人もいるらしくて

かや

その人たちはみんな数日以内に

かや

事故ったり、大ケガしたりするんだって

みな

やめてよー!

りょう

え、それって昼間でも……?

かや

らしいよ……

みな

やだ、早く帰ろうよ!

りょう

怖がらせすぎだよー!

かや

ごめんてー!

怖さを拭い去りたくて

わざと明るく笑いながら下山を始めた私たち

いえ

私たちはその日に、下山を始めたはずでした

リポーター

こちらが、行方不明となっていた

リポーター

女子中学生の発見された現場です

リポーター

下校中に忽然と消えた彼女たちは

リポーター

当時とまったく同じ姿でこの山から現れました

リポーター

現在病院で治療を受けていますが

リポーター

健康に問題はないようです

リポーター

ふたりは奇妙な証言をしており

リポーター

クラスメイトのりょうさんという少女も

リポーター

一緒に山に入ったというのです

リポーター

しかし当時彼女たちのクラスに

リポーター

該当する女子生徒は所属しておらず

リポーター

その少女の確認が急がれています

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コメント

14

ユーザー
ユーザー

りょうさんは一体どこへ… ゾッとしました😨 遊び半分でそういう場所に行くものではないですね

ユーザー
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