四季折々が あるはずのこの世界の中で
雪しか知らない この国に 帰ってきたのは いつぶりだろう
あぁ、又これか
怒りを通り越して 呆れてしまう 、 まだこの家は 私を除け者にする気か、 と
姉様と 呼ばれる人物は 、 私を一瞥することもなく
雪に溢れた どこかの空を見ていた
私は この家が嫌いだ
古臭いしきたりに 囚われて 、前へ進もうとしない
異種同士が 何だというのだ
異種同士は 何故 愛し合ってはいけないのだ
誰が一体 そんなことを決めたんだ
行き場ののない怒りは 、 目の前の人物に投げつけられる
気がつけば私は 、 氷の剣を 父上に 向けていた 。
… 否 、 もはや父などではなかろう 。
精々 私を産むための種馬だ 。
目の前の 覚えた腑抜けに 私は 、 禁忌の言葉を 発してしまっていた 。
次の瞬間 、 私は宙に浮いた
父だった モノが 、 私を 殴り飛ばしたのだ 。
畳に 倒れ込んだ 私の虚な目に映るのは 、 必死に 父を 止める 姉と
人間離れした 鬼の形相をした 父だった 。
私は 口から垂れる血を拭いながら 立ち上がった
父は 私を 睨むと 、 こう吐き捨てた
その答えを 待っていたと言わんばかりに
私の顔は 微笑みに 変わっていく
これで 最後だからと 、 仮にも父の 名前を 呼んでやる
そう 告げると 、 父はしまったという顔を したが
まだ 先ほどの怒りが 残っているのか 、 私を 追いやった
コメント
5件
うちの子でてる〜!自分が設定書いてたとき考えてたシチュエーションそのまんま過ぎてほんと凄い✨続きも楽しみにしてます!
めっちゃ楽しみです♪ 血を受け継いでるだけで跡を継がないといけないなんて残酷ですね...
父親酷いな…… 異性同士が愛する事…別に良いと思うけどな~… 父親さんは許さん…